日帰りで箱根に行って来ました。
今回は、
今まで行ったことが無かったスポットを中心に巡る、
箱根開拓の旅となりました。
恩賜箱根公園 を軽く散策した後、
やって来たのは、公園のすぐ傍にある 箱根関所資料館 。
こちらは、江戸時代に旅人が実際に身に着けていた旅支度を見たり、
関所で起こったニュースなどを知ることが出来る資料館です。
館内は写真撮影が不可なので、パンフレットの写真を。
当時実際に掲げられていた 高札 も展示されていました。
高札 には、「笠や頭巾ははずすこと」「証文のない女の人は通れません」など、
5つの決まりごとが書かれています。
箱根関所資料館 では、
受付の男性の方が「今日最初のお客さんなので特別に」と、
少しの間、館内の展示を解説してくださいました。
とても分かり易い説明で、ありがたかったです。
ありがとうございました!
箱根関所資料館 を見学した後は、芦ノ湖 を眺めながら 箱根関所 へ。
資料館で購入したチケットは 箱根関所 と共通のチケットなので、
再度チケットを購入する必要はありません。
こちらは 箱根関所 の 江戸口御門 。
江戸側の門です。
門が開くのは、日の出から日の入りまでだったので、
小田原宿から 関所 に向かう旅人は、
早起きして山を登ったのだそうです。
画像の手前には、江戸口千人溜 と呼ばれる広場があります。
これは、順番待ちをする旅人の待機場所だったようです。
ちなみに、
下調べ不足で我が家は先に 箱根関所資料館 を見学してしまいましたが、
理想的には、江戸口御門 の反対側にある 京口御門 から入って、
最後に 箱根関所資料館 に行くのがいいみたいですね。
そして、
箱根関所資料館 の方が〇で囲んだ 遠見番所 からは、
箱根関所 の全体が見渡せるのでぜひ見てみてください と教えてもらっていたのに、
旦那さんがその手前の階段(矢印部分)を見て戦意喪失。
結局スルーすることに。。。
さて、
京口御門 から入った態で 話を続けます。
厩 には2頭の馬が繋がれています。
当時の馬は、ずんぐりむっくり。
時代劇では、脚の長いシュッとした馬で颯爽と駆けてますが、
実際はポニーやロバくらいの大きさだったらしいです。
↑は 大番所・上番休息所 。
見えている部分が 大番所 で、その奥が 上番休息所 になるのかな。
大番所 には、旅人の手形を調べる 面番所 があり、
上番休息所 は、身分が高い役人が寝泊まりするところです。
立っている方の女性は 人見女 という女の役人。
関所 を通る手形には、人相や体系を記した証文が必要で、
人見女 は、江戸から京都方面に向かう女性の旅人(出女)が、
証文に記された内容と同一人物かどうかを、
細部まで厳しくチェックしていたそうです。
こちらが 面番所 と呼ばれる部屋で、
関所 の役人の中でも「定番人」や「番士」などが詰めていました。
定番人=箱根宿に住んでいる人で、小田原藩から雇われ、
関所 役人の補佐をしていた人。
番士=旅人が差し出した証文が本物かどうか改めたり、
行先を聴取して記録していた人。
その隣の 上の間 は、箱根関所 の中で1番格が高く、
小田原藩から赴任して来た侍の責任者である「伴頭」↑や、
No.2である「横目付」が人事の管理をしていたんだとか。
こちらは 足軽番所 の中。
門番をはじめ、芦ノ湖の見張りなどの仕事をしていた 足軽 たちが、
昼間控えていた建物で、
夜はこの 休息所 で休んでいたそうです。
台所土間では釜土に薪をくべる人の姿が。
足元を見てくださいよ!
草履から離れた足の感じとか、すごいリアルなんですけど。
ところで、
厩のお馬さんも、足軽さんも、役人さんも、
展示の人形はみーんな色付けされていないシルエットなんですね。
これは、当時の人たちの身体的特徴や衣服の色や模様など、
詳細がわかっていないため、
敢えてのシルエット展示なのだそうですよ。
足軽番所 の一角には 獄屋 も。
罪人を一時的に拘置する牢屋です。
靴を脱いで中に入ってみることもできますよ。
箱根関所絵図 には描かれていなかった場所から、
遺構調査により井戸が発掘されたのだとか。
この井戸は、山水を蓄え、涸れることなく一定の水量を保っているそうですよ。
箱根関所 は、江戸時代初期の設計図をもとに、
資材から工法まで完全再現しているんですって。
もし今後行ってみようと思われる方がいたら、
ぜひ 遠見番所 から全景を眺めてみてください。