2022年10月に行った
京都旅行記 を綴っています。
京都旅行2日目
京都国立博物館 を見学した後
旦那さんはホテルに戻ってお昼寝。
私は1人で 智積院 にやって来ました。
智積院 は 全国に3000余りの末寺がある 真言宗智山派・総本山 。
↑は 総門 なのですが こちらからは入れないのか
前日も閉まっていたし
この日も朝から閉まったままでした。
受付案内所は 総門 の左手の方へ数十メートル進んだ所にあります。
冠木門(かぶきもん)
金堂(こんどう)
智積院 の中心的な建物です。
金堂 は 宗祖弘法大師のご生誕1200年の記念事業として
昭和50年に建設されたそうです。
堂内には昭和の祈りを込めた本尊大日如来の尊像が安置されています。
智積院 の境内にも紅葉が沢山植えられているみたいです。
真っ赤に色付く時期は綺麗でしょうね!
明王殿(みょうおうでん)
収蔵庫
智積院 の見所は 名勝庭園 と 国宝の 障壁画 。
どちらも拝観料が必要なエリアにあり
↑の 収蔵庫 の中に
長谷川等伯一門 によって描かれた国宝の 障壁画 があるのですが
収蔵庫 内は一切写真撮影が不可となっています。
が
大書院 に 国宝の 障壁画 のレプリカがあり
そちらは写真撮影が可能です。
桃山時代に 長谷川等伯 らによって描かれ
祥雲禅寺 の客殿を飾っていた 金碧障壁画 のレプリカです。
右が「桜図」で左が「楓図」ですかね。
「松に立葵図」かな?
写真の角度が悪うゴザイマシタ。
見所の 名勝庭園 利休好みの庭 は こちらの門の中にあります。
正面の建物は 講堂 。
順番がめちゃめちゃになりましたが
障壁画 のレプリカがある 大書院 もこの門の中にあります。
ひらひらと つくもをぬひて 落花かな
昭和5年に 高浜虚子 が 智積院 を訪れた際に作られた句だそうです。
「つくも」というのは池や沼に生える太藺(ふとい)という植物の事だそう。
当時の 智積院 の池には沢山生えていたんでしょうね。
講堂 の脇を進んでいくと 名勝庭園 利休好みの庭 が見えてきます。
斜面に植えられている丸くカットされた木はサツキのようです。
5~6月はとっても色鮮やかな景色が見られそうです。
講堂 の中も覗きながら進みます。
墨で描かれた襖絵が美しいです。
↑は 胎蔵の間 にある「春」。
名勝庭園 利休好みの庭 は
元々は豊臣秀吉が建てた 智積院 の前身である
祥雲寺 の庭が原型だそう。
利休好みの庭 と言っても 利休がこの庭の設計に関わったわけではなく
この庭を造ったのは 名作庭家・小掘遠州 という人物。
祥雲寺 が建てられた頃には
利休は既に自害した後だったようです。
遠州は京都でも多くの作品を残しているそうですが
茶人としては利休の弟子にあたり
利休ならこんな庭を造るのではないかと想像しながら造ったと思われます。
今回は 急遽フリータイムができたので
何の予習もなく訪れたため 智積院 の歴史やら見所やらは
全て帰宅後に学んだ知識。
またの機会があったら
今度はもっと感動しながら拝観できるはず。