7月下旬に行ってきた
金沢 and 飛騨 旅行記を綴ってます。
我が家が 金沢 を訪れた7月下旬は 本当に暑かった。。。
ひがし茶屋街 に行ってみたはいいのですが
あまりの暑さで のんびり見物もできず。
ちょっと涼しい所でクールダウンしてからホテルに戻ろうと
やって来たのは 金沢市立安江金箔工芸館 。
現在 日本で生産される 金箔 のほとんどが
金沢 で作られているそうです。
こちらの施設は 金箔職人 だった 安江孝明氏(1898~1997)が
金箔職人 の誇りとその証を後世に残したいとの思いから
私財を投じ 金箔 にちなむ美術品や道具類を収集し
展示したことが始まりとなっているとのこと。
我が家が訪問した日は 見学者が少なく とても静かで
ゆっくり見て回ることができ快適でした。
何より 涼しくて生き返る~。
序盤は 金箔 の性質や製造工程が学べる展示があります。
↑の機械は 箔打機 。
金箔 をハンマーで打って延ばす機械だそうです。
槌は1分間に700回も上下するんですって。
箔打ち の機械化に取り組み始めたのは40年ほど前だそうで
それ以前は ↑こんな感じで手打ちで作業していたようです。
打ち手が代わると 箔 も変わる。
それが 箔打ち の難しいところで 面白いところなんですって。
文字が小さくて見難いですが
右上が合金を帯状に延ばした「延金」というもので
何度もロール圧延機で延ばして20分の1mm程度までにします。
それを5cm角に切り揃えてから 打ち延ばしていきます。
13cm角ほどまで延ばされたものを「小兵」
18cm角ほどに延ばされたものを「荒金」
というように、工程が進むごとに名前が変わっていきます。
これは・・・
端っこを切り揃えて形を整えるの画・・・と思われます。(たぶん)
後半は 美術工芸品が展示されています。
あまりに暑くて不機嫌だった旦那さんですが
金ぴかLOVE なので機嫌もなおりました。
能装束 庵に草花文様唐織 (安政三年)
唐織は能装束の中でもっとも絢爛豪華な衣装なのだそう。
主として女役の表着に用い
他に平家の公達や童子役の着付にも用いるそうです。
また、赤い色の入った「紅入」は若い女役に
「無紅」は中・老年の役に。
こちらは庵に草花の文様を色違いに繰り返して織り込んでいる三段の段替りで
片身で文様が反転しています。
和紙に 金箔 を貼り裁断した平金糸で地文様を出し
上文様に多色の絵緯(紋織物の色模様を表わすために緯糸として用いる色糸)を浮かせ
主に四季草花文様をあらわしています。
色絵金襴手花生 薩摩焼(江戸時代後期~明治時代)
赤・青・緑・紫・黒の五彩と金泥で菊と籬を描いた花生です。
館内のお手洗いが遊び心ありました。
金箔 を見学した後は 金箔 を食べちゃいます。
長くなりましたので その話は次回に。