1泊2日銚子旅行記の続きです。

 

 

 

犬吠埼灯台 の敷地内に 個性的なデザインの白い建物が建っていました。

ここだけ切り取ったら、何処か海外のようでもあります。

海外の何処か?と言われると わからないんですけどね。滝汗

 

 

この建物は 旧犬吠埼霧信号所霧笛舎

濃霧などの視界不良時に音で通信所の位置を

船舶に知らせる施設なのだとか。

 

 

カマボコのような・・・ ビニールハウスのような・・・

そんな形の屋根は「ヴォールト屋根」と言うそうです。

ヴォールト屋根からはラッパのようなものが突き出ていて

そこから大きな音を鳴らしたであろうことが窺えます。

 

この建物を見て私は  をイメージしたのですが

壁、天井、屋根などなど全てが鉄製という 日本の灯台施設特有の建物なのだとか。

ただし 犬吠埼のこの霧笛舎は

鉄骨構造に強度を持たせるための「ブレース」という材がない

他に類を見ない珍しい構造をしているらしいです。

そして、それらの鉄は 官営八幡製鉄所 がつくったものであり

八幡製鉄所がつくった鉄を使った建造物としては

現存最古 (のものの1つ)だそうですよ。

 

 

中も見学できるようなので お邪魔してみます。

 

 

見ても 何がどうなっているのか全くわかりませんが、これが 霧笛音響装置 らしいです。

音は風や周囲の騒音に影響を受けやすい弱点がありますが

音を鳴らす周期が霧信号所ごとに違うらしく

船はどの霧信号所から発せられた音なのかを識別できるようになっているそう。

 

 

霧笛舎には犬吠埼灯台の初代レンズも展示されていました。

 

 

裏を覗いてみたら

中が空洞になっていて、真ん中に電球が1個。

この電球のワット数は勿論大きいでしょうが

周りのレンズのギザギザな構造が光をより遠くまで送る いい仕事をしているのですね。

 

犬吠埼灯台ができる時

この大きなレンズを見た地元の漁師さんたちは

光が強すぎて魚が捕れなくなるのではないかと とても心配したそうです。

灯台が完成した翌年は稀にみるカツオの大漁。

これは犬吠埼灯台のおかげだ!と、とっても感謝されたんですって。ニヤニヤ

 

このレンズは犬吠埼灯台が完成した明治7年から

第二次世界大戦で破損するまでの約80年間

太平洋の大海原に光を放ち続けたそうです。

 

 

これは・・・レンズの一部かな・・・???

 

 

ちなみに

外には日本初の霧信号として使われていた霧鐘が展示されています。

これは青森県の尻屋埼灯台で最初に使われ

その後 北海道の葛登支岬灯台で転用されていたそうです。

 

 

千葉は水仙が咲くのが早いですね~。

敷地内の水仙はすっかり見ごろ。

 

 

犬吠埼灯台のネタはまだ続きます。滝汗