南房総の旅 2日目
お昼ご飯を食べたのち、鴨川市小湊にある 鯛の浦 にやって来ました。
このスポット、どの位の知名度があるのかわかりませんが
私は今回の旅のリサーチをしている時に初めて存在を知りました。
ところで、鯛の浦って何ぞや・・・。
鯛の浦はタイの生息地のようです。
内浦湾の東側、誕生寺前の海岸より約100mの岩礁から
南方1km余りの伊貝島、弁天島周辺の海域のことを言うらしいです。
この海域には 本来深海性で群居しないマダイが水深10~30mに群生 していて
これは世界的にも極めて珍しいとされているのだそう。
小湊は日蓮聖人誕生の地。
日蓮聖人が誕生した時、海面に鯛が群れを成してきたという伝説があり
村人は鎌倉時代からずっと 鯛は日蓮聖人の化身 と信じ守ってきたのだそうです。
ここから遊覧船に乗って 謎多き神秘の鯛を見物にゆくのですが
乗船時間まで少々時間があるので
「展示館」の方を先に見物させていただくことにしました。
・・・と、その前に
チケット売り場の隣にあった 妙の浦恵比須尊 。
妙の浦・・・???鯛の浦じゃなくて???
答えは展示館にありました。
なるほどね。
展示館には鯛の浦を訪れたお子様たちが描いたと思われる鯛の絵が。
中にはかなり上手な絵もありますねぇ。
船の模型がありました。
これらは鯛の浦で使われていた歴代の遊覧船の模型らしく
左の小さい船は文永元年~明治末期まで使用されていた一丁ろ船。
右は大正元年~昭和28年まで使用されていた一丁ろ船。
さらに進化して・・・
左が昭和29年~昭和32年まで使われた曵船。
右が昭和33年~昭和51年まで使われた鉄鋼船。
で、現在使われている遊覧船がこちら。
ところで、
先ほど 鎌倉時代から村人が「鯛は日蓮聖人の化身と信じ守ってきた」と書きましたが
鎌倉時代には既に遊覧船で鯛を見に行ってたんですね!
鯛にこんなに種類があったなんて知らなかったわぁ。
鯛の浦の鯛が珍しいって話はさっきも書きましたが
その現象は現代の科学をもっても完全には解明されていないんだそう。
ちなみに、鯛の浦は特別天然記念物に指定されていて
この海域で鯛を獲ると法律で罰せられます。
鯛の浦にはいろいろな事がありました。
この展示館、なかなか興味深い展示がいろいろされているのですが
人がいない・・・。
私たち夫婦の他には1組のお客さんがいただけ。
セカンドバッグを小脇に抱え、パ●チパーマ&色付き眼鏡の装いの
あの道の方と思しき雰囲気ぷんぷんのお2人。
ウチの旦那さんは水槽の中の鯛に釘付けで動かないので
私とその方たちしか見学してませんでした。
勿体ない。勿体ない。
もっと人が集まってもいい観光スポットだと思うんだけどなぁ。(個人的には)
有名な方たちもこんなに来てるのに。
相撲の事は疎いので名前を聞いてもピンときませんが
高安や若の里は何度もここを訪れているようですねぇ。
「鯛みこし」 の部屋がありました。
提灯がずらり。
美しいハッピも。
そしてこちらが 鯛みこし。
鯛が金ぴかに光り輝いております。
このお神輿の製作には2700万円かかっているらしいですよ。
金ぴか鯛は木彫りの上に金箔を貼って仕上げているそうです。
鯛の中には町民の方々の将来の夢などが書かれた
巻物 「鯛夢カプセル」 が収納されているとのこと。
完成から30年後に当たる2021年に開封するらしいですよ。
一通り見終わったところで乗船案内のアナウンスが。
いよいよ出航の時間です!
つづく