久しぶりに神社仏閣巡りの記事を少々。
と言っても、だいぶ前に訪れた時のお話です。
この日は小田急線に乗って豪徳寺駅にやって来ました。
駅の改札前でお迎えしてくれているのは・・・
招き猫 。
豪徳寺駅から徒歩12~13分のところにある 豪徳寺 は
招き猫発祥の地 として知られていまして
駅前から既に招き猫がウェルカム!!!してくれているのです。
駅からは商店街を通って豪徳寺に向かうのですが
商店街にあるお休み処にも招き猫。
参道の入り口に到着しました。
豪徳寺は井伊家の菩提寺で、NHKの大河ドラマにも何度も登場しているらしいです。
学生時代 歴史がだいぶ苦手だった私でも知っている
井伊直弼のお墓もこちらのお寺にあります。
お寺ですが門柱の上には狛犬さん。
明治期までは神仏習合だったので お寺に狛犬がいるのも珍しいことじゃないんですね。
ちらりと山門が見えていますが
山門までの参道は黒松の並木道で地域風景資産に選定されているそうです。
松並木の参道を抜けると山門が。
かなり背の高い山門ですが だいぶ上のほうにも千社札が貼ってあります。
どうやって張ったんでしょ?
山門をくぐると 大きな香炉が目に飛び込んできます。
黒光りした獅子が金の毬に前足を掛けています。
すごくカッコイイ香炉です。
香炉の向こうに建つのは仏殿。
仏殿の中には世田谷区文化財の木造仏像が5体安置されているそう。
こちらの三重塔は平成18年に建てられたものだそう。
私は見逃しちゃったのですが
よーく見ると 三重塔のどこかに招き猫がいるらしいですよ!
楼閣に吊り下げられている鐘は延宝7年(1679年)に造られた由緒ある鐘。
そして 仏殿の西側に 招福堂 という小さなお堂があるのですが(写真ありません・・・)
そこが 豪徳寺が招き猫の寺と言われる由縁になった場所なのですよ。
豪徳寺には招き猫伝説というものがあります。
彦根藩主 井伊直孝が鷹狩りの帰りにお寺の前を通りかかった時
山門の前で 「おいで。おいで。」と手招きする1匹の猫がいたそうです。
その猫のことが気になった井伊直孝らは休憩がてらにお寺を訪ねることにしました。
お寺で休んでいると 激しい雷雨が降ってきました。
お寺に立ち寄らなければ大変な目に遭っていたと井伊直孝は大変喜び
招いてくれた猫にとても感謝したそうです。
その後、彦根藩から多額の寄進があり豪徳寺は栄えることになり
井伊直孝は豪徳寺を菩提寺にすることを決めたのだとか。
豪徳寺の寺務所には かなり小さな招き猫~30cmくらいもある招き猫まで
いくつかのサイズの招き猫がありまして
招き猫に願をかけ、願いが叶った時にその招き猫を奉納するのですが
奉納所が招き猫だらけで 凄いことになっていました。
びっしり。
豪徳寺の招き猫は小判を持ってません。
招き猫は 福そのものを与えるのではなく 福を得るチャンスを与え
そのチャンスを生かせるかどうかは自分次第
という考え方によるものだそうです。
時々様子の違う招き猫がいたりもします。
ちなみに 奉納所にある招き猫は多い時もあれば少ない時もあるそうです。
それにしても・・・
こんなに願いが成就した方たちがいるって事ですかね?
招き猫のご利益すごいですね。
絵馬も招き猫の絵柄です。
ところで、招き猫発祥の地 というのは他でも聞いたことありますね。
浅草の今戸神社や落合南長崎の自性院・・・東京だけでも3ヶ所ありますねぇ。
全国的にはもっとあるのでしょうか???
でも まぁ、そこまで深く追求するつもりはありません。