横浜赤レンガ倉庫 のすぐそばに こんな建物があるのをご存知ですか???
工作船資料館 と書かれています。
今までこの周辺は何度も訪れたことがありましたが
こんな資料館があるなんて 全然気づかなかったなぁ。
工作船 なんて、何だか物騒なもの想像しちゃいますが・・・
私の中の 怖いもの見たさ がちょっと騒ぎ出しましたよ?
ということで、見学してみることにしました。
工作船資料館 のすぐ脇には
巡視船あきつしま が停まっていました。
写真じゃ伝わりませんが とても大きな船です。
全長150m、重さ6500トンもあり 世界最大規模の巡視船だそうです。
この 工作船資料館
正式な名前は 海上保安資料館横浜館 というようです。
日本の周辺海域の現状と海上警備の重要性を国民に理解してもらうために
平成16年に開館した施設だそうです。
見学料は無料です。
展示物の撮影もオッケー。
職員の方がお手すきなら 丁寧に説明してもらえると思います。
中に入ると どどーん と視界に飛び込んでくる錆さびの船。
近すぎて全貌をフレームに収めることができませんでした。
※写真を撮るのが下手だから・・・とも言う。
実際の大きさは、全長29.68m、幅4.66m、重さ44トン。
速力は61km/h程の船のようです。
これは、平成13年12月に九州南西海域で発生した工作船事件で自爆用爆発物により沈没した
実物の工作船 だそう。
船体引き揚げ後の調査で 乗組員の人種や回収品から
北朝鮮 の工作船であると特定したそうです。
更に、平成18年には東京地方検察庁により この工作船が
覚せい剤を密輸していた ことが認定されたみたい。
船体のあちこちに弾痕がありました。
船の中も覗くことができるようになっていました。
ここは船尾で、空洞部分には小舟が格納できるようになっています。
格納されていた小舟も展示してありました。
見た目はごくごく普通の小型漁船のような感じですが
甲板上に水中スクーターを格納していたり、爆発物2個も搭載されている
特殊な構造をしていたそう。
小舟のエンジンはVOLVO製。
ゴムボートは日本のアキレス製。
高いところから覗くこともできます。
機関室です。
対空機関銃の移動用レールも見られました。
武器などの回収品も色々展示してあります。
「ロケットランチャー」 と言うらしい。
「無反動砲」 と言うらしい。
自動小銃や・・・
手榴弾もありました。
その他写真に撮らなかった武器も色々ありましたよ。
鑑定の結果、いずれも殺傷能力のある武器だったそうです。
怖い怖い。
実際に発射した痕跡もあったそうです。
怖い怖い。
武器以外の回収品も色々ありました。
結構 日本製のものを使ってます。
食糧も日本製。
実際、この工作船による事件も日本海域で発生した訳ですが
「工作船」 なんて聞いても どこか映画の中の話のようで・・・現実味がなかったのだけれど
こちらで展示されているものは全てが生々しかったですね。
まぁ、実物を間近で見られるわけですからね。
とても貴重な資料館だと思います。
女1人で熱心に写真撮りながら見学してるのなんて私だけでしたけどもね。