小金井公園にある 江戸東京たてもの園 のお話の続きです。
前回に続き今回も東ゾーンを巡ります。
東ゾーンでひと際 存在感を発揮しているこちらの建物は
足立区千住元町にあった銭湯、子宝湯 です。
こちらは 千と千尋の神隠し のメインとなる舞台 油屋 のモデルになった建物だそう。
実際には ここだけがモデルというわけではなく
温泉宿などいくつかの建物をモデルにしているようですが
油屋 のモデルとして参考にしたと、ジブリが公式に認めている建物だそうです。
これが番台ですね?
ここに座ったら男湯も女湯も脱衣所が丸見えですぞ?![]()
昭和28年当時の料金はこのくらいだったようです。
気になるのは「婦人洗髪料」の文字。
昔は婦人だけ洗髪に料金が発生したのですね。
男湯にはどどーんと富士山の壁画が描かれています。
やはり銭湯と言えば富士山。
銭湯には行ったことがないけど、銭湯と言えば富士山の壁画をイメージしちゃいます。
洗い場の方のタイルにも絵が。
弁慶と牛若丸ですかね?
こちらは女湯。
子宝湯の壁画は、男湯と女湯で別々の絵が描かれているわけではなく
両方で1つの絵になっています。
なので、上の絵の左手には富士山が描かれているのです。
かつては数十人いた銭湯絵師も 今は全国でたったの3人しかいないそうです。
最高齢の絵師は80代。
続く絵師は70代と高齢化が進んでいます。
唯一の若手は30代の女性絵師。
銭湯がどんどん廃業する現代においては 残念ですが自然な流れなのでしょうね。
でも、一昨年かな?4人目の銭湯絵師を目指し 最高齢の絵師さんに弟子入りした女性がいるそう。
ぜひぜひ頑張っていただきたいです。
ところで、男湯と女湯の間は完全な壁で仕切られておらず
上部はつながってます。
背が高い人なら向こう側が簡単に覗けちゃいそうです。
昔の人は小柄だったから これで十分だったのかなー?
銭湯見学、めちゃめちゃ楽しかったです。
銭湯の隣にあったのは 台東区にあった居酒屋 鍵屋 。
1856年に建てられたと言われる 鍵屋 は震災や戦災を免れ
更には道路拡張工事などの網をも掻い潜り、1970年頃まで営業を続けていたそうです。
日本酒は常時3種類しか置いていなかったそうです。
菊正宗、大関、櫻正宗の3種類。
私はお酒を飲まないので銘柄にも相当疎いですが、まぁ聞いたことあるお酒ですね。
店主がなぜこの3種類のお酒を選んだのかというと
人の嗜好によりますが、すごく美味しいわけでもなく、不味いわけでもなく
丁度よく普通なお酒だから、、、だそう。
理由は、お客さんにはお酒に集中し過ぎず、会話を楽しみながら飲んでほしいからだったそうです。
加えて ここで注文できるお酒の量は とっくり3本まで。
それは、店主がお酒は好きだけれど だらしない酔っ払いが嫌いだったからなんだって。
ガイドさんがいれば、そんな裏話も色々聞けますよ。![]()
外観を撮るのを忘れちゃったのですが、こちらは 文京区にあった 仕立屋 の仕事場。
落ち着く雰囲気ですね。
格子戸の影が またいい雰囲気を醸し出しています。
旅館もありました。
青梅市にあった 万徳旅館 です。
ここはフロントのようです。
そして、厨房。
客室は今の旅館とさほど変わりないように見えます。
強いてあげれば、暖房器具が火鉢ということ。
でも、お風呂はこんなやつ。
これ、お湯加減を調整するのが難しそうですよね。
後半の説明が雑になった感は否めませんが、、、東ゾーンはこれで終了。
次回は西ゾーンに潜入します!



















