三鷹市にある 禅林寺 に行って来ました。


禅林寺は JR中央線の三鷹駅から徒歩10分程の所にあります。
三鷹駅と言えば、1日の乗者数が97000人を超え
JR東日本エリアの駅の中で
第44位の利用客数を誇る駅です。(2017年調べ)
44位というのは、かなり上位だと思われます。
そんな三鷹駅が誕生する立役者となったのが
実は この禅林寺だったようです。

大正末期、現在の三鷹市付近は 大部分が畑で
住民が都心に出るには吉祥寺駅を利用せざるを得なかったそうです。
そんな頃、禅林寺が駅設置請願書に地方有志の署名を集め
東京鉄道局長に提出。
審議の後、三鷹駅設置が決まった訳ですが
禅林寺は寺地750坪を駅の敷地として寄付したのだそうです。

今や三鷹市と言えば 便利で住みやすく
23区内のヘタな地域より土地も随分高い訳ですが、
三鷹市が発展したのは 禅林寺のお陰と言っても過言じゃありませんね!


本堂


本堂前には聖観音像。
観音像の後ろの建物が事務所で、御朱印はこちらでいただく事ができます。


禅林寺 第十六代本山第五十三代 宣豊禅師銅像。


明暦大火慰霊塔。

明暦三年(1657年)、死者十万七千余人とも記録されている
江戸本郷丸山町の本妙寺から出火した大火事の慰霊塔です。
何故 三鷹市の禅林寺にあるのかといえば
大火事の火除地として住宅の再建を認められなかった神田連雀町の住民が
開拓移民として移住させられたのが 三鷹市下連雀のあたりだったみたいです。


弁天堂。


鎮守祠。


そして、禅林寺は 森鴎外 と 太宰治 のお墓がある事でも有名。
境内には案内板もあって、一般の人も自由に見学(?)することができます。

お墓の写真は撮ってませんが
どんな立派なお墓だろうかと思ったら
一般の方のお墓と変わりない ごくごく質素なお墓でした。
そして、2人のお墓は とても近い場所にありました。
斜め向かいに位置するご近所さん。
これは、太宰治の死後 夫人が太宰の気持ちを酌んで
その場所に葬ったのだそうです。

私たちが訪れた時間には 他の方の姿は見られませんでしたが
墓前にはまだ新しい花が供えられていましたので
ファンの方などが供養に訪れたのかもしれません。