先週、憧れのぎん太くんに会ってきました!
ぎん太くんとは、こちらの著者さん。
「おうち遊び勉強法」です。
 

息子は去年、生死を彷徨うような大病を患い、

知的障害、運動障害が7割後遺症として出るとされる入院生活において、
毎日この本を読んでいました。
ぎん太くんの本が生きる希望だったようです。
未来に向かう具体的な目標を描いて、
彼なりに気持ちが壊れるのを防いでいたのかもしれません。
 
いま、日常生活がきちんと送れているのは、
リハビリに真摯に励むきっかけをつくってくれた、
ぎん太くんの本のおかげかもしれません。
 
そんなぎん太くんが、
講談社でトークショーをするというのですから、
行くっきゃありません!
 
マスクに渦巻きメガネに帽子という出立ちでしたが、
斜め横の席からは、
メガネの隙間に見える優しい瞳が印象的でした。
 
お母さんが、
「子どもを死なせないように、
そして、
自分が死んでも子だけでも生きていけるように」
を信条にされてきた子育て。
 
強くなってほしいから空手を、
持久力のためにスイミングを、
人生を楽しくするためにピアノを、
と習い事をチョイス。
 
わが家も、空手が剣道なだけで、
習い事は同じチョイスです!
共通点がうれしい…
 
このほか、生活の中で、
お金に関する教育や、料理、
スーパーでは旬や産地の確認などを
習慣化してきたそうです。
 
また、お金と時間は節約する、をモットーに、
図書館や児童館など、
自治体の無料施設を使い、
はたまた道端の草花を愛で、
花が咲く前の芽を観察する…
苦行になりがちな勉強を、
遊んでいるだけで、
知らずに学び、身につけている状態にするとか!
 
同じことを軽く触れる機会を繰り返すことで、
体に染み付いたのだと話します。
理想ですね。
 
勉強は、世の中の全員が参加する競技!
生きる中で勝ち抜くのは、思考力、想像力。
 
将来幸せになれると思って、がんばってほしいと願うけれど、
いま、苦しくない?辛くない?
もがいていない?
いつどの瞬間死んでも、
幸せだったと思えること…これも大切。
 
こんな言葉には、
昏睡状態に陥った時の息子の姿が目に浮かんで、
込み上げてくるものがありました。
 
まさに、私もあの入院があってから、考え方が変わりました。
それまでは、
苦しく、辛い試練を乗り越えてこそ、
栄光を勝ち取れるなんて思っていましたが、
もう、楽しんでいるうちに、
知識も身につけばサイコーじゃん、と
生活や学習の仕方を見直しました。
 
息子は話を聞きながら、
エピソードが出てくるたびに、
「あ、これ、○ページに載ってるよ」
と教科書のように開いて説明してくれました。
 
ちなみに、私が親として、よくぞ言ってくれた、と思ったのは、
出資者を大切に、ということ。
「部活に打ち込んだり、遊びほうけたりしてもいいけど、
お金を払っているんだから、授業だけは聞け。
どんな授業をしたのか、出資者に伝えろ」
と指導されていた時期があったとか!
 
いま、習い事の出資は、
私が100%ですから、続けたいなら、
母の意見を聞いてもらおうと思います(笑
 
そして、息子が帰り際に話していたのが…
「ぎん太くんって区立の小学校だったの?ボクとおんなじ?
じゃ、ボクも開成行けちゃう可能性あるじゃん、
おかあさんが、ぎん太くんのおかあさんみたいならねー」
 
そこがイチバンの難関かも!
 
終始、優しい語り口で、
子どもたちの質問にも身を乗り出して、
丁寧に答えてくれたぎん太くん。
全ての所作に人柄があらわれていました。
将来、医学の道に進むことを決めたようですが、
素敵なお医者さまになりそうだなぁ!
だって、息子のこと、
知らず知らずのうちでも、励ましてくれたのですから。
こんな風に立派に育ってくれたらなぁ…
 
あ、これも私しだいなのか!?