毎週楽しみにしている大河ドラマ『光る君へ』。

いよいよ段田さん演じる藤原兼家が亡くなりました。

弱っていた兼家がしぼり出すように口にした、有名な一首。

「嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は

いかに久しき ものとかは知る」

 

藤原道綱の母が詠んだ歌です。

百人一首の53番。

財前さん演じる道綱の母は賢いですね。

その歌をひっそり詠むのではなく、

きっちり萎れた菊の花とともに、兼家に渡すのですから。

 

気持ちは伝えないとね!

 

この歌で、兼家は、待ちぼうけは辛いものだと知り、

第二夫人の道綱の母の元をきちんと頻繁に訪れるのです。

 

史実ではなくドラマの話ではありますが、

ボケがはじまった兼家の頭に、

息子の名前をインプットすべく、

「道綱、みちつな、ミチツナ…」

と何回も唱えたのも印象的でした。

絶対に覚えてほしいことは繰り返す!

 

道綱の母が、賢い人なのだという演出なのかしら。

私たちは彼女の残した『蜻蛉日記』で、

その才覚を知ることができます。

 

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