関西の人以外は、上沼恵美子についてご存じだろうか?
漫才ブームの時に高校生の姉妹コンビ「海原千里・万里」として一世を風靡した後、結婚を機に一時は芸能界を引退。その後はピンの司会者として、大阪を起点に活躍している。
関西では影響力が高く、特に主婦層からは絶大な人気を得ていて、過去には紅白詩歌合戦の司会も何度か努めた事があるが、全国的には最近は「おしゃべりクッキング」くらいなもので、知名度はそんなに高くない。特に今の若い世代は、あまり知らないんじゃないだろうか?
ただ俺はこの上沼恵美子氏について、全国的だけでなく関西の中でも「過小評価されている」」と感じている。
なぜなら彼女は、間違いなく「日本で一番おもしろい女性」だからである。
関西含め、世間の人は彼女をいわゆる「大阪のおばちゃん」の代表ようなイメージを持っていると思う。
確かにそれは正しい。旦那の愚痴をいったり、世の中の男を批判したり、非常に大阪のおばちゃん的な視点で話をするから、それは正しいんだけど、「大阪のおばちゃん」の代表レベルでとどまっている時点で、全然正当な評価を受けていない。
あの、マシンガンの様に繰り広げるトークの技術、頭の回転の速さ、それに発想力は、はっきり言って、さんまや紳助レベルだ。(さんまには大した発想力はないが、それはこの際おいておこう)
それ以上に何が凄いかっていうと、そんなにも面白い彼女が「女性だ」という事。
女性というのは、笑いをやる上ではものすごく不利だ。男が少々下品なことをしても笑えるが、女性の場合、どこかで「女」が残ってしまう。
だからどこかで「無理をしている」と感じたり、「かわいそう」という印象が見ている側には残ってしまうのだ。そこを払拭しようと、女芸人はみんな頑張るのだが、どうしても払拭しきれない。
代表的な例が久本雅美だろう。自分の容姿であったり、「結婚できない」というイメージを武器にして、笑いを取っている。
だが、果たして久本雅美がおもしろいだろうか?久本雅美で爆笑するだろうか?申し訳ないが、俺は声に出して笑ったことすらない。
立ち回りのうまさは認める。それはもう女芸人の中ではピカイチだとおもう。しかし正直、それ以外は、顔芸と自虐ネタ、そして動き(お馴染みの乳首をつねって前に出すようなしぐさ)で、なんとかかんとか、ごまかしているとしか思えない。
たが上沼恵美子は違う。そもそも彼女は「勝ち芸」なのである。自虐なんてしない。「私綺麗ですから」といって笑いがとれてしまうのである。それも、冗談っぽくいうのではなく、「それが何か?」とでも言いたげな、当たり前のような顔をして。
それが、ドカーン!とウケるわけである。これがどれだけすごい事か。
だからといって男性的な感性を持っているわけでもなく、あくまでも非常に女性的。女性らしさを全面にだしつつも、しかもめちゃめちゃ面白い。
それが何故なのかは、自分の中でもうまう答えがでないが、とりあえずは先ほど挙げた天性の頭の回転の速さや、発想力を持っているからだという事は、間違いない。
亡くなったやしきたかじん氏同様、この上沼恵美子氏には、本気で東京に出てきたら、冠番組をバンバンを持ててしまう実力があるわけである。
決して大阪を離れない所に魅力を感じる一方、もったいないなぁ~と感じてしまうのは仕方がない。
エキセントリック成人ボウイ