Welcome back...
新潟のかつての中心街…古町には1988年に始まったクリスマス・シーズンの風物詩があった。
それは新潟大和のショーウィンドウに飾られた…
…ダンシングラビット。
しかし、その新潟大和が2010年6月に閉店。
ダンシング・ラビットは2010年の冬で途切れることになった。
2014年に市民の要望から一度だけ復活するが、2017年に建物が解体される。
2020年3月には近くの新潟三越も閉店。
一方、2020年4月に新潟大和の跡地に「古町ルフル」が開業するが…
…ショーウィンドウのあった風景は跡形もなくなった。
そして2023年。
大和の閉店から13年、一時復帰からでも9年…
…ダンシングラビットは帰ってきた。
場所を新潟駅に変えて。
僕が撮影したのは東京にライヴ参戦に行く11月18日の朝。
(ま、今は東京に行くことでもなければ新潟駅には滅多に行かない…)
そして丁度1か月後の12月18日。
これまたライヴ参戦の帰りに寄ってみたら…
…この通り、賑やかな花に囲まれていた。
果たして、来年以後もここで踊ってくれるのだろうか…
♪
しかし、ダンシングラビットの復帰場所が新潟駅だったことが古町の没落を象徴しているようにも思える。
大和と三越のあった柾谷小路(まさやこうじ)と西堀通の交差点付近には「NEXT21」(今回の写真1枚目に写る尖がったビル。ラフォーレ原宿がメインテナントだった)や地下街「西堀ローサ」もあるが、いずれも商業施設としての意義を失いつつある。
このニュースの中で登場する中古レコード店「キングコング」さんには最初の出店「カミーノ古町」、「WITHビル」とずっとお世話になっています。
新潟駅周辺も上越新幹線開業時に南口の開発事業として「プラーカ1、2、3」という3本のビルが建てられたが、商業施設としては一度破綻している。
その原因はNEXT21や万代シティ、郊外型ショッピングモールとのバッティングとも言われている。
そして、万代シティ。
全国のカレー好きには「バスセンターのカレー」で知られる場所でもあるが、当初の核であった「ダイエー」の撤退後も郊外型ショッピングモールとのバッティングこそあれ、古町や駅の南口と比べればまだ健闘している方かも。
ただ、何故新潟駅のバスターミナルとバスセンターでハブ的役割を2分してしまったのか…
現在、新潟駅~万代シティ~古町を「にいがた2㎞」と称して新潟市が「新潟都心のまちづくり」のスローガンとしているのだが…そこにグランドデザインが見えてこないと思うのは僕だけだろうか?
2㎞と言えば…
新潟駅から南へ約3.5㎞、日本海東北自動車道の新潟亀田IC付近にホームセンター「スーパーセンタームサシ新潟店」を主軸とする商業施設群があり、そこから直線距離で約2㎞に複合商業施設「APITA亀田店」がある。
そして、そのほぼ中間に市内最大級のショッピングモール「イオン新潟南」が後から作られたのだが…
いくらもともと田圃の真ん中のような立地とはいえ、新潟市は何故こんな出店を許容したのだろう?
全国トップクラスの渋滞率を誇る(?)新潟バイパス(国道7号、8号)も含めて…街づくりより建設業の仕事づくりが優先されてきたと疑いたくな…
…って、なんでこんな話になったっけ?
あ、何事もウサギよりカメ…と思ったんだ。
別にウサギに悪気はないのだけど。
じっくりと、なによりも長続き…ってことで。
「惨憺たるクローズ」なんて、もう見たくないから。
(;^_^A
”DE RABBIT" by STUFF
from album "LIVE STUFF" (1981)
written by Eric Gale