本編では十字軍が失敗に終わり、バルセロナ伯にも活躍の場が無いままレバントを後にしています。今後、西地中海に覇権を唱えるべく戦争を繰り広げていくことになる予定です。今回はそんなプレーヤーのライフスタイルと王朝の遺産について思うところを書いていこうと思います。

 

純粋に主人公の一族のロールプレイを楽しみたいというのが通常の遊び方だと思います。ここでは効率性を考えた時にどういう選択をすると良いのかを検討します。

 

まずライフスタイルと遺産についておさらいから。

 

 

この画面左下の部分のものがライフスタイルというものです。各キャラクターが持つゲーム内での5つの能力のそれぞれについて3つのフォーカスがあります。今、バルセロナ家の当主のバランゲー・ラモン2世は学識(learning)をフォーカスしています。具体的には以下のようになっています。

 

 

学識の中の博識(scholarship)を選択しているのが分かると思います。これで学識に+3のボーナスが付きます。そして同じく学識のパーク、上の画面右3分の2のところにある中央のパークを開放していくと、最終的に学識の特性をつけることが出来ます。これの何が良いのかというと、

 

 

このように学識を獲得するとフォーカスで博識を選択した+3のボーナスに加えて、+5のボーナスが付きます。さらにこの右の神学(theologian)の特性をも獲得できれば、学識に+3のボーナスが付きます。

 

何故ここまで学識を高めることにこだわるのか、ということについて述べると、これが文化の革新を開放する速度に影響を与えるからです。それはどういうことかというと、文化の革新を調べることで分かります。

 

 

文字が小さいですが分かるでしょうか。ある文化の指導者(cultural head)の地位を持っていると、革新のどれかにフォーカスしてその指向性(fastination)をひとつ選ぶことが出来、それを発現させる速度を20%デフォルトで増加させられます。この時に、学識の値×2%だけ発現させる速度をさらに増加させられるため、学識が高くなると文化の革新の開放速度が早まっていきます。

 

革新を開放すると、例えば領地の保有上限を上げられたり、相続法を分割相続から遠ざけて、よりひとりの人物に領地を集中的に相続させることが出来る法を定められるようにもなりますが、もっとも大きいのは文化圏内の発展度をより増加させるのに必要な新たな建築物の建設を可能とするものと、ペナルティー無しで発展度を上げられる上限を高めるものがあるということです。

 

革新性の開放のメカニズムは、まず文化圏に属する伯領の平均の発展度から計算される数値があり、その数値分だけ、指向性の確率分だけ毎月上昇する機会があるということになります。ですから、文化圏内の発展度を高めれば毎月の上昇値を上げられます。そして、文化の指導者の学識が高ければ、それを100%に近い確率で(時には100%を超えることもあります)上昇させられるようになります。

 

発展度を上げられる建築物は、ほぼ常に同時に税収を上げられる建築物でもあるので、これを序盤から高いレベルまで建築できれば、一見徴募兵(levy)を増加させる建築物が少なく、見かけ上の総兵力が小さくとも、常備兵(Man at Arms:maa)を維持できるだけの税収を手にできるので、中盤以降の戦闘を圧倒的に有利に展開できるようになります。そしてこの常備兵の規模を拡大できるような革新も開放することが出来るようになるので、徴募兵を増やす必要性は実はあまりありません。

 

そして王朝の遺産についても同じような視点から考えていくと効率の良い選び方というのが決まっていきます。

 

 

まずは血統(blood)の遺産の最初の2つが重要です。最初の青い血(noble veins)は良い遺伝特性を受け継げる確率が30%増加するのと、新たに良い遺伝的特性を受け継げる確率が30%増加するというものです。長期的展望に立った時に、主人公の配偶者に良い遺伝的特性を持つ人物を選んでいくということを優先的に考えます。すると一族が良い特性をデフォルトで持っていなくとも、配偶者の特性を子孫に引き継がせることを出来る確率が高くなるわけです。

 

その次の特性(convergent blood)はこの良い遺伝特性を強化できる可能性が30%増加するということです。例えば知性(intellect)のランクは明敏(quick)から聡明(intelligent)、天才(genius)と上がっていきますが、明敏な特性を持つ両親から聡明や天才の特性を持つ子孫が生まれる確率が高まるということです。

 

 

これらを早めに獲得でき、さらに知性系統の特性を持つ配偶者を得られれば、知性の特性は全ての能力にプラスの補正が付くために、ゲームを進める上でかなりのアドバンテージを得られるはずです。

 

 

もうひとつは学識(education)の3段階目のところにある秘蔵の知識(treasured knowledge)です。これは発展速度を20%増加させるのと、学識のライフスタイルの経験値を10%増加させる効果があります。先程の話と併せて考えれば、ライフスタイルのフォーカスで学識や神学の特性を獲得するのにかかる時間がそれだけ減少するということを意味しています。

 

 

最後に近親(kin)のふたつめの勤勉な若者たち(studious youth)です。これは幼少期の教育の効果にボーナスが付くため、16歳になった時に得られる教育特性がより良い物になる可能性を高めます。教育特性は1~4のレベルがありますが、レベルが1つ違うと、その特性の持つボーナスは2異なるので、この遺産は地味に影響が大きいです。何しろ一族全員がこの影響を受けるので。

 

それは例えば評議会のメンバーの候補になるような人物にもそれだけ良い能力を持つ身内が候補となりうることを意味しているのです。

 

以上のようなことを書きましたが、もちろんここまで効率だけを重視してこのゲームをするのはどうなのかという気もします。例えば私はこういうことは事実として理解していても、特に11世紀から12世紀のバルセロナ伯は戦闘巧者が多く、中にはかなり最前線で戦うような異色な人物もいたため、武門の一族だろうと考えていて、幼少期の教育も軍事を選択することが多いです。ただしその人物が父の後を継いだ時には、学識のフォーカスを選択するようなイメージでプレーしています。