村上龍から始めよう | 世界は「ことば」でできている 〜文系講師の受験ブログ

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令和百人一首リレーの管理人です

「自分は常に多数派に属してきたし、

 これからもそうするつもり、だって不安なんだもん

 

そんな「平成時代に量産された若者」は、

あっという間に死滅するわけですから放っておいて、

「いま高校生以下の若者」は次の時代を生きてください。

 

平成の若者がやってないことをやってれば間違いないです。

 

文学なんてどうでしょう。

 

最適な作家として、ぜひ村上龍を読みましょう。

 

wikipedia

長崎県佐世保市出身。武蔵野美術大学在学中の1976年、麻薬とセックスに溺れる自堕落な若者たちを描いた『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、及び芥川龍之介賞を受賞。ヒッピー文化の影響を強く受けた作家として、村上春樹と共に時代を代表する作家と目される。代表作に、『コインロッカー・ベイビーズ』『愛と幻想のファシズム』『五分後の世界』『希望の国のエクソダス』『半島を出よ』など。

 

なんにも見えてこない紹介ですが、

「村上春樹とともに」という部分に、

引っかかる人は多いと思う。

 

読後感がぜんぜん違います。

 

元気になるかならないかの違い。

 

村上春樹がノーベル文学賞を取ることを、

心待ちにしている人も多いそうですが、

私は無理だと思うし、

取らないほうがいいとまで思っています。

 

ノーベル文学賞のテーマは「開拓」と「越境」だから。

 

村上春樹は開拓も越境もしていない、

フィッツジェラルドからチャンドラーの系譜を継ぐ、

「正統なる文学の継承者」です。

だから世界中で読まれる。

 

私も、

「風の歌を聴け」と「回転木馬のデッドヒート」と、

「世界の終わりとハードワイルドワンダーランド」は、

絶対に読むべきだと思います。

 

 

さて村上龍は「越境者」です。

 

「いわゆる文学青年」とは程遠い位置にあったことは、

名作「69」を読めばわかります。

Amazon 今こんな表紙になっているらしい。。

 

「コインロッカーベイビーズ」をこれから読む人は幸せです。

 

文学とは生命力vsシステムを描くものだ」

ということを正確に理解するでしょうし、

きっと今まで読んだ本の中で1、2を争うほど面白い!

はずですから。

 

映画の失敗やSF的設定のせいで批判する方が多い、

「だいじょうぶマイフレンド」の解説で、

高橋源一郎氏が書いています。

 

「近代詩アンソロジー100選を編むことになった吉本隆明が、

 98編の名作に、全く違う選び方をした2編を付け加えた。

 その2編とは中原中也:全作品立原道造:全作品だ」

 

「私が現代文学100選を選ぶとしたら村上龍全作品を選ぶ」。

 

これが最も正確な評価でしょうね。

代表作なんてものは選びにくい。

 

読んだことがない中高生は、

「希望の国のエクソダス」

あたりから読むのがいいと思います。

Amazon

 

あとは適当に。

 

じゃあ村上龍がノーベル文学賞を取るのかというと、

それは絶対にないわけで。

そういうひとではないです。

 

ノーベル文学賞なんてどうでもいいじゃんと思いつつも、

取るべき日本人かなと私が思える一人は「筒井康隆」。

 

「旅のラゴス」と「東海道戦争」、

「七瀬ふたたび」と「文学部唯野教授」を、

すべて一人の作家が書いたとは思えないでしょう。

 

まさに「越境」です。

 

筒井康隆展は世田谷美術館で、

12/9まで開催中です。

 

https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/18595

 

 

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