暑い夏も過ぎ、あっという間の短い秋を経て、最近は完全に冬の雰囲気になりました。
この寒い中クーラーのお話をするのもナンセンスですが、CRUIZEでは手を休めずに様々な活動に取り組んでいます。
その中の1つが、ブログのタイトル【旧車のDNAを保存する】活動です。
これは、とある車種の純正エバポレーターケースを3D CADで図面化したものです。
これは先程の図面データを基に3Dプリンターで印刷したエバポレーターケースの試作品の写真です。
3Dプリントは、状態の良いパーツが入手出来るうちに入手して図面データ化しておけば、必要な時にいつでも1個から生産出来るところが利点ですが、生産に時間がかかる事と高コストであるという問題が有ります。
コストの問題はニワトリと卵の関係の様で、多くの方々が利用するとコストが下がる、しかし今は高コストだから使えない、でも使わないとコストは下がらない。といった感じです。
また、3Dプリントと言っても、FDM・SLA・MJF・SLSなど様々な方式が有り、3Dプリント以外にもVacuum castingの様な方法での生産も候補に入ります。それら生産方法の中から適した方式の選定、耐久性や耐熱性や強度が適した材料の選定、生産方法や材料に合わせた設計が必要になります。
このエバポレーターケースに関しては、今はまだ探せば状態の良い中古品や、レアですが新品が入手出来ます。それらが入手出来なくなって困ってしまった時にお役に立てる様に準備をしています。
コンデンサーとファンシュラウドの3Dプリント製の試作品の写真です。車体への取り付け状態を確認する為の形状確認用サンプルです。
試作品でも必要に応じてステンレスで作ることもあります。これも3Dプリンター製です。
フィッティングの曲がりやホースの取り回しも含めてコンデンサーの形状を検討する必要が有りますので、実際にフィッティングを取り付けられる様にネジ部も造形します。
過去に作った試作品達。大抵は一度では決まりませんので、試作品を実車に装着して煮詰めていく作業を繰り返します。
純正装着されているエアコンの冷媒配管が生産終了になってしまったので、弊社のホースやフィッティングを使って修理出来る様になるアダプターも作ったりもします。例えば、ターボチャージャーのサイズを大きくしたので高温環境を避けて配管の取り回しを変更しなければならなくなった。そんな時、配管を安く簡単に作製する事が出来る様になるというメリットも有ります。これは、図面作製→3Dプリンターで樹脂製サンプル→アルミ削り出しです。
これは、生産終了してしまった純正ウォーターギャラリーと同形状の3Dプリンター製形状確認用試作品。
ノルウェーのスヴァールバル世界種子貯蔵庫みたいな事を旧車パーツでも出来たら・・・そんな事を想いながら日々水面下でコツコツ活動しております😅
弊社製品をご利用くださっている皆様、いつも誠に有難う御座います🙇♂️
お陰様でこの様な活動が出来ていますし、旧車ユーザー様のお役に立てそうな製品の開発をする事が出来ています。
今後とも変わらぬご愛顧の程お願い申し上げます😊