弊社の電動コンプレッサー式クーラーとLEDバルブが装着されているMercedesBenz W114のメンテナンスと冬支度をしました。
最近、フロント側のサスペンション廻りのボールジョイント、ブッシュ、アーム、ステアリングダンパー、ブレーキローター、ミッションマウント、クラッチレリーズシリンダーや
ウォーターポンプ(羽が欠けてました・・・)
電動コンプレッサー式クーラー取り付けの際にオルタネーターとVベルトを交換しました。
過去にフロントブレーキキャリパーは新品に交換済、リアブレーキキャリパーはOH済。ブレーキマスターシリンダー、フューエルポンプ、エンジンマウント・ディストリビューター(123ignition製)も交換済。
気温が下がってきたので、冷間時のエンジン始動性が気になりましたので、オートチョークの点検・調整をしました。
ZENITH INAT 35/40というキャブレターがデュアルで装着されていて、フロント側のキャブレターに装着されているオートチョークはエンジン始動直後からチョークフラップが開き始め、リア側キャブレターのオートチョークは水温が適温まで温まってからチョークフラップが開き始める構造の様です。
フロント側のオートチョークが生きている事は以前確認していたので、今回はリア側のオートチョークを重点的に点検した所、リア側も生きていた事が発覚しましたので、調整して動作する様にしました。
各部シャフトやリンケージのガタが摩耗で大きくなってしまっているので、それを考慮してまぁまぁな感じに調整しました。
前後キャブレターの同調は、バキュームテスターだとエンジン回転数に影響が出てしまって上手く合わせられなかったので
キャブレター側面にある真鍮製マイナスネジ(テストコネクション)を外して、ホースニップルに交換して負圧で合わせようと思ったのですが、真鍮製ネジが前後ともパキッという快音を発して割れたので外すことが出来ず断念。
結果的に、アイドルスピードアジャストスクリューを回してアイドルスピードストップスクリューにアクチュエーティングレバーを一度当てて、前後共に同じ位スロットルバルブを開かせるという方法で何となく合わせました。チョーク部のバレルコントロールディスクのリターンスプリングが弱いのか、シャフトの動きが渋いのか、たまに同調がズレている様な感覚が有りますが、始動も走行も調子が良いし気になる程ではないと、自分に言い聞かせる事にしました。
また、ヘッドカバーあたりからのメカノイズが気になっていたので、タペットクリアランスの調整も行いました。
メカノイズはかなり静かになりましたが、まだ気になる音が出ています。恐らくタイミングチェーンのテンショナーやガイドだと思いますので、フロントカバーを外さないと交換出来ないので、今回は見送りました。その際にはクランクプーリーとクランクシールも交換したいなぁと考えています。
あと、以前から少し気になっていたワイパーブレードもステンレス製に交換しました。
あとは、メーター球を全て電球色のLEDバルブに交換する為に、メーターを外したついでに動かない時計をバラして清掃して給油して組み直してみました。
この時計、驚きました。
ゼンマイ仕掛けなのですが、定期的に電動でゼンマイを巻いています。
上の動画の47秒あたりが丁度ゼンマイが巻かれるタイミングです。
あと、機械式なのでカチカチ音が聞こえるのですが、この音が何とも雰囲気が良くて・・・
組み方で動いたり止まったりしたので、調子が良さそうな時の組み方で組み直しました。
結果、動画の様に動く様になり、しばらく机上で動かしておいたのですが、時間も正確な様です。
原因は、ゼンマイのトルクが伝達されるギアのシャフトを受けている2枚のプレートの穴部が摩耗してガタが発生し、ギアの噛み合わせが悪くなって止まってしまう様です。これは、常にゼンマイの動力をギアに伝える為に同じ方向に押し付けられている為摩耗が促進してしまうのだと思います。今回は改善せずに組み込んでしまいましたので、いずれは再び止まってしまうと思います。構造と原因らしきものが分かったので、対処法を考えたいと思います。
実はこの車、通勤車なので組み上げないと帰れない為、断腸の思いでメーターを車両に戻します。
LED化は低消費電力・低発熱なのでデリケートなパーツへの攻撃性が低いので大変オススメです!
車両へ装着したら、何故だか動かなかった燃料計が動く様になりました・・・
その反面、パーキングブレーキの警告灯が消えなくなりました・・・
スイッチを手で動かしても消えないので、たまたまこのタイミングでスイッチが壊れたのか?改めて別の機会に調べないといけません。
本日為替が円高に振った(でもまだまだ安い)ので、ドイツに部品を発注。届いたら続きの作業をしたいと思います。