R32後期プロジェクターロービーム専用LEDキットに35Wがデビューしました‼️
というのは、以前ご案内をさせて頂きました💦
今回は、この製品の開発時のお話を少しさせて頂ければと思います。
皆様ご存知の通り、R32スカイライン後期プロジェクターのロービームに使用されているハロゲンバルブは「H1」と呼ばれているタイプになります。
このオフセット量が最高光度位置に大きく影響します。
R32スカイラインは年式的にハイビームでヘッドライトの検査を受けるので、車検の合否には影響しませんが、照射された路面の見え方には影響します。
この特殊な構造がLED化を困難にしていると言っても過言ではありません。しかも、同世代のプロジェクターライトはだいたい似たような構造になっています💦
強度と耐熱性が必要なので、カーボンファイバーが混ぜ込まれている耐熱温度200℃以上の材料で作っています。
この2種類のLEDバルブはどちらも「H1」用のLEDバルブです。
下側の全長が長いタイプがR32スカイライン後期プロジェクターロービーム用のLEDバルブです。
ちなみに上側はPORSCHE993ハロゲン仕様ロービーム用の「H1」用LEDバルブです。
目標の35Wまで引き上げると、LEDチップの熱をヒートシンクとファンで冷却する為に防水カバーとヒートシンク部分の形状とレイアウトが大変重要になります。
必要なクリアランスを確保する為に、ヒートシンク部分の後方への移動が必要になりました。
移動量はヘッドライト裏側に配置される可能性のある社外パーツ(オイルクーラーのホースやオイルキャッチタンク等)を考慮して、必要最小限としました。
冷却を考慮した結果、LEDチップから冷却の為のヒートシンクまでの距離が長くなってしまいましたので、
① 消費電力を減らして発熱量を少なくする(光量減少3500lm→2600lm)
② 消費電力を減らさず運べる熱量を増やす(専用ヒートパイプ、専用銅基盤、専用治具などが新たに必要)
の2つの選択肢から選ばなければならなかったので、コストパフォーマンスを優先して②を選択しました。
様々な局面で同じ様な選択をした結果、ほとんどの構成パーツが専用品になりました😅
・専用A6063アルミ製LEDバルブボディー
・専用銅基盤
・専用ヒートパイプ
・専用強化耐熱樹脂製バルブアダプター
・専用シリコン製防水カバー
・専用強化耐熱樹脂製クーリングファンネル
・専用ダブルボールベアリングブラシレスファン
どこか1箇所でも妥協すると、結局その部分がボトルネックとなってパフォーマンスが下がるので、専用化は正しい選択🙆♂️
以上で熱の問題は片付いたとして、あとは、LEDチップの位置をどこに設定するのか?
最高光度点をカットラインに近づけ、手前からカットラインまでの前後方向が自然なグラデーションになり、左右方向もワイドでムラの少ない配光になるLEDチップの位置。
それはドコでしょう❓🤔
ひたすらトライ&エラーしかないのが現実です。
1つ確実に言える事は、ハロゲンバルブのフィラメントの位置にLEDチップの位置を合わせる事はベストでは無いという事。
という事で、開発に2年以上掛かったZ32専用LEDキット開発の時と同様に、非常に地道な作業を諦めずにひたすら繰り返し探し続けるしかなかったりします😅
参考になる成功事例など正しい答えが無いので、まさに
POWERED BY 暗中模索
とはいえ、以前に比べたらゴールに向かうルート検索の精度は高まりました😊
そうしてようやく出来上がった製品がコチラでございます🙇♂️
特別な加工する必要無くお取り付け頂けます❗️
この製品が皆様のご希望に沿えましたら幸いです😊