風を感じて ── “華”の咲いた波止場 (2) ── | あの日のシャボン玉

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今日は昨日になり、やがて「過去」になる。
現在(いま)という瞬間(とき)はもろく、毀れやすい........。

【筆者註:記事タイトルは、楽曲から拝借したもので、浜田省吾の歌う同名作品の歌詞・内容とは無関係だという点を明記します】


港びらき記念イベント開催のテント内。
雨予報の当たり具合を気にしつつ、わたしは着席して目的のプログラムの開始を待ちました。

BGM代わりだったハワイアン音楽も一旦、静まり、11時半を回った頃、進行係の女性アナウンスに導かれ、
4人①長畠加南子、小、大原直美、日向優里菜
射し込む陽光のように現れしは、『千葉シティ 5BEACHエンジェルス』。
5名で構成する、千葉市の観光PR大使。この日は4名の来場です。

写真の立ち位置の左から、
大原直美①
大原直美さん
『千葉みなと』担当。

2人目は、
長畠加南子①
長畠加南子(ながはた・かなこ)さん
『幕張の浜』担当で、4月1日に就任したばかり。このイベントが実質デビューとなりました。

3人目は、
小①
小清水香織さん
『検見川の浜』担当。やはり4月就任で、前日の鎌取(『千葉市フェア』イベント)でデビューしたばかり。連日出演という「緊張が続くステージ」と思料されます。

右端は、
日向優里菜さん①
日向優里菜さん
『蘇我』担当。大原さんとは同期で、2期生です。

まずは大原さんが、自身たちユニットの概略を一言述べてから、各人が来場者へご挨拶。

トップは長畠さん。その第一声です。
長畠加南子⑤1番ズームした
「『幕張の浜』を担当させていただきます、長畠加南子と申します。
『幕張の浜』は、国内外からの大型イベントが多数開催されるエンターテイメントビーチです。近日には『レッドブル・エアレース』なども開催されるので、そちらも、どうぞ皆様ご参加くださいませ」
 
オーディションも見ているわたしとしては、あの日の「自己PRタイム」の冒頭よりは落ち着いて、しっかり語れている印象を受けました。
順次、立ち位置順で続きます。

小清水さんは、検見川の浜の特徴である、マリンスポーツ、爽快なエリアの語や、オープン間もない『ザ・サーフ・オーシャン・テラス』という施設名を並べ、「ますます賑わいをみせる浜となっています」と、この機の趣旨に合わせ、前日よりやや簡略した内容にまとめました。

そして、日向さん。
日向優里菜さん③アップ

にっこり微笑みながら、蘇我エリアが、大型ショッピングモールとスポーツコンテンツが融合する街として親しまれている点と、オレンジ色に映える工場夜景が必見である点との特色を、語りかけるように話しました。

発言者が一巡し、『千葉みなと』担当の大原さん。
大原直美②膝から上

日本夜景遺産に指定されている千葉ポートタワーがあり、「『千葉みなと』は恋人たちのロマンチックエリアです」とデートにぴったり感をアピール。新桟橋も無論、付け加えました。
続けて、欠席の『いなげの浜』担当に代わって大原さんが、稲毛海浜公園プールや三陽メディアフラワーミュージアム──花の美術館などがあり、「緑溢れるビーチとなっています」と紹介しました。

その大原さん。前日は3人の中央に位置してリード役を務めていましたが、4名のこの日、「恒例の整列順」に拘泥することなく、「1対3の構図」での対話スタイルで進めました。
まずは、エンジェルスの活動を簡単に説明。そして、PRの軸となる観光プラン冊子『千葉あそび』を詳述する流れです。

一番奥の
日向優里菜さん②
日向さんへ「お勧めのプランはありますでしょうか?」と訊ねかける形で。

4人②長畠加南子、小、大原直美、日向優里菜
承けて、話す日向さん

②長畠加南子、小「千葉あそび」
『千葉あそび』を顔の高さまで掲げる新人両名

「桟橋から出航する遊覧船に乗って、蘇我の海までお越しいただくと、JFEスチール東日本製鉄所の工場夜景をお楽しみいただくことができます」
⑧小&日向優里菜さん 工場夜景トーク

この夜景について語る時、日向さんは『温かみのあるオレンジ色』との表現をしばしば用います。

大原さんは自身も遊覧船に同乗した旨を挿み、「新しくエンジェルスに入った長畠さんと小清水さんからも、参加してみたいプランがございましたらご紹介お願いします」と、ソフトに水を向けます。

ニューフェイス組で先に応じたのは、
小③「千葉あそび」持って
小清水さん。
「春ということで。いちご狩りに行ってみたいと思います。20種も食べ比べができるということで、お腹いっぱいになるまで食べてみたいです」
ちなみに、この『いちご』は、『千葉あそび』のプランNO.の4、5、6になります。

長畠さんは、
長畠加南子③木下愛季子表紙の「千葉あそび」持って
表紙で木下愛季子(3月末退任した前『いなげの浜』担当者)さんが着ている胴着がテコンドー用と理解しているうえで、
ようやく顔を綻ばせながら「わたしは空手の経験がありますので、運動系の体験型プログラムに是非、参加してみたいです」と、積極的な意欲をのぞかせると、

大原さんは
③大原直美が長畠加南子へテンコンドー勧める
「空手が得意な長畠さんは、テコンドーもできると思います」と勧め、
会場へは、
大原直美③左から全身

「こちらのプランは、テコンドー、フェンシング、そしてレスリングという、2020年の幕張で開催される東京オリンピックを狙ったプランになっているんです」と企画背景も説明しました。
五輪種目の体験は、プランNo.では1、2、3です。

大原さんは言葉を継ぎます。

「わたしたちは『千葉あそび』のモデルのほかに、ブログを毎週更新しています──」
右3人 長畠加南子、小、日向優里菜

「──それぞれの浜のお勧めポイントを書いて、毎週火曜日にアップされるブログとなっています。『千葉シティ 5BEACHエンジェルス』と検索ワードを入れていただきますと、見ることができます。本日のイベントの様子なども、来週のブログに更新させていただきたいと思います。
今日は、わたくしが担当する『千葉みなと』の紹介をメインに行いたいと思います。千葉ポートタワーが近くにございます。千葉県民が500万人になったことを記念して建てられたタワーで、今年30周年を迎えます。地上125mの展望台からは東京湾を見渡す夜景なども楽しむことができまして、2月と10月には『ダイヤモンド富士』という、富士山に夕陽がかぶる貴重な現象などを観賞することができました」

『千葉ポートパーク』については、一旦、長畠さんに託します。

長畠加南子⑥全身

長畠さん。
「千葉ポートタワーのそばにある広大な芝生が印象的なポートパークも、今年は30周年となっております。バーベキューやテニス、ジョギングなどが楽しめる公園として、たくさんの方々に親しまれております」

ここで話を引き取った大原さんは、掘り下げます。
千葉ポートパークの所から浜辺に降りて、貝殻拾いも可能であったり、ポートパークではコスプレイベントが開催されたり、海の見えるイタリアンレストランの存在も。
そのレストラン付近の『千葉県立美術館』にも話の輪を拡げ、そこの詳細は、小清水さんに割り振ります。

小②全身

「港から徒歩2分の所にある、赤煉瓦の外観と天然の芝生が印象的な千葉県立美術館では、千葉県ゆかりの美術史料を中心とした企画展を行っています。4月16日、土曜日からは港のオープンを記念した特別展として、船の模型が29点──」
⑥小が美術館を説明
時折、手元の資料に目をやる小清水さん
「──そして、ジョルジュ・ビゴーが描いた、明治時代の稲毛海岸の絵画作品も展示されています。港の特別展は7月3日、日曜日まで開催していますので、本日お越しの皆様も是非、足を運んでみてください。お待ちしております」

大原さんは後輩に礼を述べた後、千葉市独特の交通機関も俎上に載せようとします。
「今日、モノレールで来てくださった方もたくさんいらっしゃるかと思います。このモノレールにつきましては、日向さん、ご紹介お願いします」

2期生同士で呼吸が合う日向さんへ。
日向優里菜さん⑦マイク

「皆様、千葉都市モノレールがギネスのワールドレコードに認定されていることをご存知でしょうか?車輛の下にレールが無い懸垂型のモノレールとして、営業距離15.2kmを誇り、世界一の長さです。千葉モノレールでは、車内で音楽とワインが楽しめる『ワイン列車』、動物公園と連携した『婚活列車』、車内広告が逆さまの『逆さモノレール』、『モノちゃん列車』など楽しいイベント列車がたくさん走っています──」
日向優里菜さん⑧

「──また、千葉みなと駅からは、約2000年前と言われる大賀ハスがある千葉公園や、レッサーパンダで有名な千葉市動物公園へ乗り換えなしで行くことができます。一日620円で乗り放題のフリー切符もございますので、是非、皆様、千葉みなと駅からモノレールに乗ってみてください。お待ちしております」

大原さんも補足します。
「さまざまなイベントとコラボレーションしたラッピング車輛なども運行しております。今ですと、千葉市開府890年の今年を記念した黄色のラッピング車輛が走っているんですけれども。千葉常胤(ちば・つねたね)という、千葉市を開府した千葉氏の顔がモチーフとなったラッピング車輛などが運行していますので、みなさんもきっと乗ることもあるかと思います。ギネスにも載っているのが千葉市にあるなんて、ちょっと驚きだったりもするんですけれども。懸垂型のモノレールとして最長を誇る千葉都市モノレール。ラッピングだけでも楽しい車輛です」
大原直美④


特段の2つの新情報の詳述も。
「ご家族の皆様でモノレールを使って、千葉市のいろいろな観光地へ行ってみてください。千葉市動物公園には、4月の末にライオンが来ることになっています。千葉県内でライオンを見られるのは、この千葉市動物公園だけです。是非、ライオンが来たら、ご家族の皆様でライオンを見に行ってみてください。そして、この桟橋から大島便が出ることになっていましたが、天候不良で今日は欠航してしまいました。6月にまた運航することが決まっています。運航情報につきましては、5月の『市政だより』に掲載されます。この桟橋を拠点にして様々な所へ観光に行くことができるようになりましたので、是非、こちらをご利用ください」

一同がお辞儀をして、周辺施設紹介は終了しました。

新体制となってからは、最多4人でのPRタイム。半数を新人が占めるステージは、わたしからするとだいぶ印象が異なった気分です。今後は6割が交代した告知ステージも、生で見られる日があると思われます。
観光名所や祭事への対応・説明は普遍でしょうが、『千葉あそび』は内容が四季折々で変更されます。新規プランは誰が内容PRしても、新鮮に見聞きができますでしょう。

エンジェルスにも“新しい風”が吹き込んできたわけで、告知スタイルがどのように様変わりするのか、その変容ぶり、もしくは不変がゆえの工夫度が気にはなります。そういう“変化の兆しの風”を感じた日でもありました。


長畠加南子②正面


長畠加南子④左から


小④バストアップ


⑤小の右からのトリム済み


日向優里菜さん④


日向優里菜さん⑥


⑦小&日向優里菜さん


④小&日向優里菜さん