今回は前回予告した通り、『気』『血』『津液』について中医学の観点からお話ししたいと思います♪

 

中医学において気(き)血(けつ)津液(しんえき)は身体を構成する基本的な物質で、臓腑・経絡などの組織器官が生理活動を行うときに必要なエネルギーの源です。

 

陰陽五行と同じく奥深い概念なので、なるべく分かりやすく各々の働きや特徴などについて基本的なことを述べたいと思います。

 

一.気

気は絶えず運動し、活力のある極めて小さな目に見えない物質で、身体の生命活動を維持する最も基本的な物質(エネルギー)と考えます。

以下のような作用があります。

■推動(すいどう)作用:成長発育、血液循環などの生命活動を推進する。

■温煦(おんく)作用:体温の維持、熱の産生および組織器官を温める。

■防御(ぼうぎょ)作用:病邪と闘争し、体内への侵入を防ぐ。

■固摂(こせつ)作用:異常発汗や出血、失禁など液体の流失を抑制する。

■気化(きか)作用:気・血・津液の相互変化や代謝を行う。

 

二.血

血は脈中(血管)を流れる赤い液体で、身体を構成し、生命活動を維持する基本的な物質と考えます。

また、血は極めて豊富な栄養と滋潤作用を持っており、精神活動にも深く関わります。

 

三.津液(水)

津液は、体内の全ての正常で有用な液体の総称で、胃液・腸液・鼻水・涙などが含まれます。その役割は、細胞・組織を潤し、排泄を潤滑にし、体温保持にも関わります。

 

中医学では、これら気・血・津液がバランスよく身体に満たされ、うまく働くことで、人体は健康を維持できると考えます。

掘り下げるとお伝えしたいことがまだまだ沢山ありますが、今回はこの辺りで失礼します!機会があれば奥深くお伝えできればと思います(^^)

 

次回は秋の養生の方法についてお話ししたいと思います♪お楽しみに!

 

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一度、下のチェックシートで自分の気・血・津液のバランスをチェックしてみましょう♪

一番多く〇がついたところが今の自分のタイプになります。なお、体調により変動するので、少し体調がすぐれないなと感じた時に再度チェックし直すと変わることもあります。