その子は風邪をひかないように自分でお母さんの上着を被っていました。
道場にある上掛けを掛けてあげました。
講座終了時間、空手の門下生達が続々と道場に入ってきました。
道場に行ってみると受講生のお子さんは起きていて、上掛けはきれいに畳んでありました。
さて、上掛けは誰が畳んだか?
私は直ぐにピーンときました
30人くらいいた子ども達に
「これ畳んでくれたの、だれ~?」と聞いたところ、やっぱり‼の小4男子2人が手を挙げました


「ありがとね~‼きれいに畳んでくれて、さすがだね~」というと、嬉しそうでした

周りの子もそれ(陰徳)を見て学んでくれたと思います。
小4男子の1人のお母さんにこのことを話しました。
「うちでは全然ですよ~」と笑顔



私は「うちと外の区別がついていて、うちではどうでも(きちんとやれていなくても)外できちんとできることが大切だと思いますよ~。家ではお母さんがいて、甘えもありますし、でも、お母さんがいない外での行動は家庭の躾がされている証拠ですよ~」と話しました。
きちんとしている子=外で頑張っている(迷惑をかけない)子
で私は良いと思っています。
家の中できちんとして欲しいと思うお母さん達の気持ちは分かりますが、うちも外も両方きちんとできるようになるのはまだまだ先のこと。
お母さんが言ってあげられる間(躾ができるのは14才くらいまでかな?と。私の持論です。)は言い続けなければなりません(叱ることも多いと思います)が、心の中では「今は外でちゃんとやれれば良い、そのうちに(高校生くらいに)やれれば良い」と先を見据えた叱り方、躾が必要です。
まずは、「外で迷惑をかけない子」にするための躾をするのが良いと思います。
by 館長