crptr チロプテラ たなか ゆか です。
私が重ね煮、もっと言うと梅﨑先生に出会ったのは、息子の離乳食作りに悩んだことがきっかけでした。
現在5歳になる息子は、あの頃の面影がないくらいにお肌がきれいです。
でも、去年くらいまでは、ご近所の皆さんに「本当にお肌がきれいになったねぇ」と言われるくらい、アトピーで真っ赤っか。
毎朝起きたらミトンが血まみれでした。
これが6カ月くらいの息子さん。
手の状態のようにお顔もだんだん同じような状態になったり。。
皮膚科も色々行ったり、やっぱり意を決して病院通いをやめてみたりして。
で、10カ月頃に食べる物(その頃は授乳が主だったので、基本私の食べてる物)から原因を探ってくれるお医者さんと出会い、1歳を過ぎてだんだんと良くなってきました。
5歳の今でも、秋に入り始める頃からカサカサ乾燥してる感じはありますし、気分的にもイライラすると掻きむしったり、甘い物食べると痒がったりしますが、乳幼児期の頃ほどにはならなくなりました。
それで、やっぱり悩んだことが離乳食をどうするか?
離乳食って、初めて母乳以外を口に入れてみる、どれもこれも反応が未知数なので、私はとても恐ろしくて不安でいっぱいでした。
アトピーが酷いし、卵、牛乳、小麦などなど、やっぱりアレルギーが出ちゃうんじゃないかとか、考えだすときりがないくらい、何からどんな風に食べさせたらいいか、図書館で息子を抱っこしながらぐるぐる探していたことを思い出します。
図書館で手に取る本は、どれも私のイメージしていた離乳食とは程遠くて。。
え!もうこんな時期からチーズとか牛乳とか出るの?
ケチャップとか、え?!マヨネーズとか??
ほんまにいいのかな??
何が正しいの???
妊娠中から息子さんが3歳になるまで続けていた食事と排泄の日記(今現在も普通の日記を続けています)。
これを読み返す限り、本当にこの離乳食を与えて大丈夫とは考えられない。。。
大抵の本がそんな感じで、なかなか信じられなくて、離乳食を始めるところまで気持ちが持っていけませんでした。
そんな時にようやく出会えたのが、梅﨑 和子先生の
「わー!!これや!!助かったぁー!!!涙」
これが正直な気持ちでした。
重ね煮は、お野菜を鍋に陰(夏野菜のイメージ)から陽(冬野菜のイメージ)の順番に重ねていく料理方法です。
陰と陽のどちらかが強いお野菜も、どちらもバランスよく重ねて、お鍋の中で対流させることで、中庸(真ん中)になる。
人間は、どちらかと言えば中庸なので、中庸になった料理をいただくことが一番美味しく感じたり、吸収の面でも良いとされています。
この本を見ながら最初に作った野菜のスープ。
めちゃくちゃ感動しました。
お塩しか味付けしていないのに、なんでこんなに美味しいんやろ。
これやったら息子さんに食べさせてあげたい。
素直にそう思えるレシピばかりで、しかもどのレシピも子どもの味付けが完成ではなくて、一緒に食卓を囲む親も美味しく感じられるように工夫されていました。
本の随所に散りばめられた、梅﨑先生の愛情。
こんなに愛情深い先生がいはるんやぁと、憧れの存在になりました。
離乳食は随分前に卒業しましたが、どのレシピも未だに気に入って作って食べているものばかりです。
そうして、離乳食期や幼児食期に入り、これからどうしようかなと思っていながら、大阪の本社で料理教室をされていることをHPから知りました。
大阪やし、通うなら息子さんと一緒やし、毎月行けるかな?どうしようかな?と迷っていましたが、その前に手作りコスメのマスター講座に通って、自信を少しずつ取り戻していた私。
まずは初級科に通う前に、入門講座に参加。
(と、その前の週に本当に時間通り行けるか同じ時間の電車に乗って息子さんと一緒に練習してみる不安症な私。。)
入門講座で教えていただいた、切り干し大根の煮物!!!
本を見て作るだけでは出せなかったこの旨さ!!!!!
またまた感動しました。
その時、滋賀にはまだ師範として活動されている方がいないということも知ったので、私のように悩んでいる人、困っている人にとにかく梅﨑先生の重ね煮を知ってもらいたい!!
本を読むだけでは伝えきれない、想いやコツを伝えたい!!という想いから、いきなり師範を目指して通うことにしました。
2017年2月の初級科養生コースから通い出して、もうすぐ丸3年になります。
師範になるために行動することが当たり前というか、その行動に悩みとか迷ったりすることもなく、ただただ息子さんと毎月楽しみに通っています。
毎回早朝から電車に揺られて、息子さんが本当によく付いてきてくれていると感謝でいっぱいです。
滋賀から往復4時間かけて学びに行って、疲れているはずなのに、冷蔵庫に材料があれば、お昼に学んだメニューを夕飯にも作ることができる!!
それくらい、特別な材料が必要なわけでも、時間がめちゃくちゃ必要なわけでも、ましてや飽きる味でもないんです。
それに重ね煮って、イメージとして茶色っぽいのかと思いきや、野菜の色も綺麗に残ったり、組み合わせ次第ではとても彩豊かになるんです。
今の時代、母業だけでなく、仕事を持ち、介護をし、妻としてもと、本当にたくさんの顔を持ちながら日々忙しく慌ただしく暮らしている方が多いと思います。
でも、そんな中でも気になるのが家族の健康。そしてその健康を維持する為の食事。
何を食べたらいいとか、これを食べてたら大丈夫という情報はたくさんありますが、果たしてそれが本当にあなたにとって良いのか。
私が重ね煮を知る前は、特に夕飯作りの前によくフリーズしていました。台所に立って、何を作ったらいいのか、何が一番身体に必要なのか、何を食べてもらったらいいのか、、正しさばかりに目が向いていて、何をどうしたらいいのかわからなくなって、思考回路が停止になることはしょっちゅう。
メニュー作りが本当に苦手で大嫌いで、食べたいものとか、そんなことさえも分からなくなっていました。
妊娠中なんか、つわりが酷くてようやく食べられたのが何故かチーズトースト。つわりが治まっても、まだずっとチーズトーストばっかり食べていたので、助産師さんに怒られたことがあります。今では笑い話ですが、もう、メニューのことなんか何も考えたくないし、考えだすと体は動かないしで、どうしようもなかった結婚しての数年間でした。よく旦那さんに愛想つかされなかったなと思います。
それが、今現在はかなり解消されてきました。
何を食べようか、メインの野菜を決める時に必要な情報として、息子さんや旦那さんの体調、季節、気温、旬、もちろん肉!と言われることもあるのでそのあたりも入れつつですが、ただメニューを考えていた頃よりも、テーマ決めの為の情報収集能力が上がったように感じています。
それは、この3年間、いんやん倶楽部で学んだ、自分の体調と季節や旬との関係性が身に染みてきたからだと思います。
なので、毎年何かしらブームとしてやってくる、「〇〇が△△に良い!」と言われていることに惑わされることもなく、必要な時に試してみようかなくらいの気持ちで受け止めています。
私と旦那さん、息子さん。
育ってきた環境や暮らし方、嗜好が違うので、それぞれに合うものも家族だから同じとは限りません。
そこもだんだん理解できるようになってきたので、どちらかと言えば息子さん中心になりやすいメニューですが、旦那さんのお腹を満たすような内容ももちろん取り入れます。
学んできて一番心強いことは、お手当食やお手当を教えていただいたことです。風邪の引き始め、引いてから、引いた後の食事や飲み物等々、何をどうしたらいいのかわかるようになってきたので、誰かが風邪を引いても慌てなくなりました。自分自身が一番長引きやすいのは、やっぱり普段からもっと気を付けないといけないという現れですが、子どもが風邪を引いても、できる対処のカードが手持ちにあるので、それだけでやっぱり安心ですよね。
もちろん、病院のお世話になる選択をするときもありますが、バランスよくまずは自宅でできることを最大限やれるようになったことは本当に感謝しています。
重ね煮でできている息子さんが、自分の喉に違和感を持つようになったらすかさず「れんこん頂戴」と言ってくるようになったのは数年前からですが、最近では旦那さんも体調崩しかけると「れんこん、梅醤番茶~」だったり、どうしたら良いか聞いてくれるようになってきたので、嬉しい限りです。
自分が日々口にする食事。
毎食でなくても、一食でも具沢山のお味噌汁だったり、栄養たっぷりなおかずがあれば、ホッとできますよね。
何より嬉しいのは、罪悪感が軽減されること。
老若男女問わず、同じ食卓で食べられる器の広さが重ね煮にはあります。
時間に忙しい方にも、小さいお子さんをお持ちの方にも、介護をされている方にも、まずは知っていただきたい重ね煮の簡単で美味しいところ。
お出汁不要でも美味しくできるので、いざという防災の時にも使えること間違いなしです。
まだもう少し学びの時期があって、それを経て師範となって、まずは少しずつお伝えできるよう整えられたらと考えています。
それまでに、これまで私が学ばせていただいた内容を加筆して再投稿する予定です。
こんなに色々作ることができるんや!ということを知っていただけたら幸いです。
料理教室についてはまだこれからの話ではありますが、ご興味持ってくださった方がおられたら、ご連絡いただけると幸いです。
ただ作って終わりではなく、学びの時間と実習の時間のある講座づくりを目指しています^^
事務作業×〇〇