crptr チロプテラ 田中です。
私が手作りコスメを始めたきっかけは、重ね煮と同じく息子の乳児湿疹(アトピー)でした。
真っ赤っかな赤ちゃんの顔に、メイクした私のお肌が触れて大丈夫だろうか?
そんな風に考えてしまって、アイブロウくらいしか使わなくなって1年くらい経ったら、市販のお化粧品を使ったら痒くなるようにお肌が変わっていました。
そうは言っても、メイクしてお出かけしたい時もありますし、痒みを我慢しながら、お肌にストレスを持ちながら付き合っていたわけです。
そうして、息子さんが1歳半くらいになって預けやすくなったタイミングで見つけたSHOKO先生の手作りコスメマスター講座!!
今や!!!
と感じ、飛び込んでから現在に至ります。
(SHOKO先生から写真をお借りしました)
毎月家族(愛犬も)と共に大阪へ通い、旦那さんの実家のお世話にもなり、最終日が息子さんの2歳の誕生日という偶然もあり、やっぱりこのタイミングで学べて良かったーー!!と思ったことを今でも忘れていません。
それから、その続きで上級講座を約1年間受講し学びを深めていったわけですが、私にとっては学び以上の価値がありました。
私は、元々、自分の顔を鏡で見ることが嫌いでした。
大嫌い、いや、嫌悪感と言った方が合っていると思います。
中学校までは平穏無事に学生生活を送っていましたが、高校生になった途端、女性らしくない、どっちかと言えば制服着ているのに男子に間違われるくらい男っぽい私を周囲は許してくれず、いじめられることになりました。
いじめられたことによって、結局は自分で自分を卑下したり、存在を否定するようになったり、最近よく耳にする自己肯定感は急降下。
存在価値を認めてもらえることといったら、勉強しかなかったので、とにかく勉強しました。テストの時だけノートの貸し借りでお願いされるので存在意義を認められる。
きっと感覚的に麻痺してたんだと思いますが、その時は高校という小さい世界の中だけで生きていたので、認めてもらうことが生きる糧になっていたんだと思います。
(高校3年生の時。男の子に間違われることばっかりでした)
そんなことがあって、自分自身が女性らしくすることに抵抗があって、高校・大学の頃はほぼメンズの服で過ごしていましたし、メイクをすることも恥ずかしすぎて全然やろうと思っていませんでした。
社会人になって、メイクは身だしなみの一つだという意識ではしていましたが、楽しむ為にしていたことはありません。
とりあえずメイクする。
そんな感覚でした。
結婚しても、多少おしゃれしてお出かけしたいという気持ちは出てきましたが、でもやっぱり恥ずかしさはぬぐえず。
そして、子どもも生まれ、そんなどころではなくなり。。。
思い返すと、私は女性に生まれてきましたが、女性であることを楽しんだり喜びに感じたり、良かったと思ったことは息子さんと出会ったこと以外ゼロに近かったんです。
どちらかというと、自分の女性の部分を出すことは、恥ずかしさでしかなくて、見せたら負け、見せたら馬鹿にされる、見せたらけなされると思えて、恐怖でいっぱいだったんだと思います。
それを、優しくゆっくりと包み込んでくれたのが、手作りコスメでした。
私は、
どんな色が好きなんだろう?
どんな香りが好きなんだろう?
どんな質感が好きなんだろう?
何に心地良さを感じるんだろう?
私は私をどう見ているんだろう?
手作りコスメを学びながら一つ一つの材料を自分で選ぶ過程の中で、常に自分に問いかけられていた質問は私が持っていた恥ずかしさの殻を少しずつ溶かしてくれました。
私は私を理解しながら、私は私を知りながら、そうだよね、そう思うよねと肯定する習慣を知らず知らずのうちに着けていったんだと思います。
だんだん鏡を見る事も嫌ではなくなり、今では鏡に自分が映った時に、ふっと微笑み返せるようになっています。
この自分の変化で気づいたことは、手作りコスメは心を動かすことができるということです。
(混ぜている時が最高に幸せです)
家事をして育児をして、その上仕事をして。
多くの女性は、一人の女性という以外に本当にたくさんの役割を抱え込んでいます。
忙しければ忙しいほど、鏡をゆっくり見る暇もない。お茶をゆっくり淹れて飲む暇もありません。
でも、ホッと一息つける時間があれば、例えばそれが朝一番の身だしなみの時であったら、その日一日とても幸せな気持ちで過ごすことができるかもしれない。
旦那さんに、子どもに、ほんのちょっとだけ優しくできるかもしれない。
そしたら、その旦那さんや子どもも、同僚や友達にちょっと優しくできるかもしれない。
水面に起こる波紋のように、女性の気持ちは多くの人に影響を与える可能性を大きく秘めているんです。
市販のお化粧品がダメだとか、成分がどうとか言っているわけではありません。
手作りコスメは、『自分が材料を選ぶ』
このことこそが全ての醍醐味であり、自分との対話、自分のことを知るきっかけや自分の心の深い所と向き合うきっかけになるツールになるからです。
季節や体調、自分の気持ちに今一番必要な材料を手に取り、レシピどおりではなくて、加減をしながら最適のコスメを作る。
これほど贅沢な時間はありません。
最適のコスメだからこそ、自分のお肌に優しいし、心は癒されるし、私がご用意している材料は全て天然成分だから地球に負担が大きくない。
それは、お料理と同じことなんです。
家庭料理のように、コスメをおうちで気軽に作れることができたら、なんて楽しいんでしょう。心地良いんでしょう。
おうちでお母さんがコスメを手作りしている。それを見た子どもは、コスメは手作りできるものだと思うし、他にも手作りできることがあるだろうと思えるし、完成されたものの中に作られた過程や人や材料を見られる意識が養われることでしょう。
コスメを買おうと思った時に、「作る」という選択も残してほしい。
そして、そのコスメを作るときに使う材料。
その材料はどこから来たのか?
どんな人たちが作り出したのか?
その人たちや地域、国の背景は?
その材料が持つ歴史は何なのか?
材料が持つ物語にまで思いを馳せてもらえるようにしたいです。
料理と同じと言いましたが、誰が作ったお野菜なのかがわかると、それまで以上に心を尽くして、感謝のこころで料理を作ることができます。
それが、言葉を交わした人ならなおさらです。
コスメの材料なので、言葉を交わせる相手であることは本当に稀だと思いますが、でもその材料が持つ物語を知ることはできます。
そしてその物語を知ることで、より心が動かされるようになるのです。
これまでは、手作りコスメを作っていただくことに焦点を当てていましたが、2020年からは少しずつ材料のお話しだったり、素材そのもののお話しも加えていく予定です。
旦那さんの趣味満載な自宅のお庭も活用して、心地良い空間作りを皆様とできたら幸せだなとイメージしているところです。
月に一度のONE DAY♬や、ご自宅まで出張させていただくこともできますので、作りやすい環境をお選びください。
どちらも小さなお子様とご一緒でも問題ありません。
ただ、湯煎やガラス器具などにご注意いただく必要はあります。
まずは、お気軽にご相談ください。
事務作業×〇〇