鴉ノ眼 -3ページ目

八朔

今日は八朔でしたね。

京の花街の芸舞妓さんたちが、日頃お世話になっている師匠宅やお茶屋さんへ挨拶回りをする習わしです。

鴉ノ眼

鴉ノ眼


この日は絽の着物で黒の紋付きをきはります。
いつもはんなりした色合いの舞妓さんの黒紋付姿の正装が見られる機会は少ないので、この日はギャラリーも多くでます。

今年は見物に行ってないですけど、京都の花街はたぶん賑やかだったことでしょう。


ちなみに京都では八朔の日からお中元がはじまります。
関東では7月からお中元を贈ったりするようですが、こういった所も京都は伝統が息づいているのかもしれませんね。

有松絞り2

有松絞りは自分が愛知の生まれということもあり、好きなのかもしれません。

自身の浴衣が2着、女性物浴衣が2着、そして反物は2反ストックがあります。

鴉ノ眼


鴉ノ眼

特に反物状態の物は1つは触ると手が青くなる本藍染の蜘蛛絞り(左上)。

もう一つは有松絞りを代表する伝統工芸士の本間とめ子さんによる手蜘蛛絞りの反物(下)。
白地に藍色の女性向けの反物はまだ目にする機会もありますが、変わった色のはあまり見かけないと思います。

以前、自分用にくすんだ色の反物を購入していたのですが、勿体なくて仕立てに出せません・・・。(汗
浴衣の反物といえども、本間とめ子さんの手によるものは早々手に出来ませんからね。

有松絞り

浴衣といえば、江戸の頃から親しまれていた有松絞り。

鴉ノ眼


元々は名古屋城築城の頃に三河木綿に絞り染めをしたのがはじまりといわれています。

現代では国指定の伝統的工芸品の一つになってしまっており、国内の伝統工芸士による絞り、国内の藍染めの反物は浴衣とはいえたいそうな値段がしております。

こういう伝統のある絞りというのは昨今のプリントものの吊しの浴衣にはない味があります。
ただ、このあたりの感覚は着物にあまり興味のない方には感じにくい部分かもしれませんね。