① 5.0 生きる LIVING (監督: オリバー・ハーマナス、脚本: カズオ・イシグロ、イギリス、2023 / ②)
去年は胸に沁みたが今年は身につまされた。終盤の感動の強要はほとんど感じなかった。
② 4.5 サマータイムマシン・ブルース (監督: 本広克行、脚本: 上田誠、日本、2005 / ③)
ずっと夕方のような風合いの画と音楽が良い。ストーリーが細かすぎてコメディの部分が活きていない。
③ 4.5 八日目の蝉 (監督: 成島出、脚本: 奥寺佐渡子、日本、2011 / ②)
逮捕のシーンの哀切さや小豆島の風景の美しさが圧巻。
④ 4.0 土を喰らう十二か月 (監督脚本: 中江裕司、日本、2022 / ①)
時間をかけて丁寧に作られた映画。沈黙を巧みに活かしている。
⑤ 3.5 時をかける少女 (監督: 大林宣彦、脚本: 剣持亘、日本、1983年 / ①)
主人公の少女の風貌や舞台となる街並みだけでなく演技や台詞も古風な印象。1970年代以前への惜別のような作品。
⑥ 3.5 犬神家の一族 (監督: 市川崑、脚本: 長田紀生&日高真也、市川崑、日本、1976 / ④~⑤?)
金田一耕助モノの映画・ドラマで、この市川監督のシリーズがいちばん良い。画やカット割りが好みに合う。
⑦ 3.5 すずめの戸締まり (監督脚本: 新海誠、日本、2022 / ②)
これまでと同様「届かない声」「声にならない声」を描く。ただ『ほしのこえ』からずいぶん遠くまで来てしまったなという印象。
⑧ 3.5 日本沈没 (監督: 森谷司郎、脚本: 橋本忍、日本、1973 / ①)
ストーリーが骨太で思っていたより良かった。皆よく煙草を吸う。
⑨ 3.5 理由なき反抗 (監督: ニコラス・レイ、脚本: スチュアート・スターン&アーヴィング・シュルマン、アメリカ、1956 / ①)
不良少年を描いたありきたりの青春ドラマかと思ったら、もう少し奥が深かった。
⑩ 3.0 白い巨塔 (監督: 山本薩夫、脚本: 橋本忍、日本、1966 / ①)
昔よく観た役者が大挙出演。懐かしかった。ほぼ全員が故人。
⑪ 3.0 花束みたいな恋をした (監督: 土井裕泰、脚本: 坂本裕二、日本、2021 / ①)
恋人同士の別離に、美しさや切なさではなく虚しさを感じた。
⑫ 3.0 生きちゃった (監督脚本: 石井裕也、日本、2020 / ①)
人の気持ちのすれ違いを描く。前半の映像素晴らしかったが、構成や脚本は今ひとつ。
⑬ 2.5 沈黙ーサイレンスー (監督: マーティン・スコセッシ、脚本: ジェイ・コックス&マーティン・スコセッシ、アメリカ、2017 / ①)
立派な作品だが、宗教に興味がないので今一つ入り込めない。
⑭ 2.5 異人たちとの夏 (監督: 大林宣彦、脚本: 市川森一、日本、1988 / ①)
2つの異質な霊の世界の関係がはっきりしないので最後までもやもやが残った。
⑮ 2.5 道頓堀川 (監督: 深作欣二、脚本: 野上龍雄&深作欣二、日本、1982年 / ①)
2人の若者とそれを取り巻く大人たちの人情噺。しかし結末はあまりにも安易だ。
⑯ 2.0 カメラを止めるな! (監督脚本: 上田慎一郎、日本、2017 / ①)
企画としては面白いのだが…。
⑰ 1.5 天と地と (監督: 角川春樹、脚本: 鎌田敏夫&吉原勲&角川春樹、日本、1990 / ①)
金をかけているのはわかるが大味でストーリーの一貫性もない。『影武者』を意識したか。
⑱ 1.0 髪結いの亭主 (監督: パトリス・ルコント、脚本: クロード・クロッツ&パトリス・ルコント、フランス、1991 / ①)
『冬の旅』に匹敵する難解なフランス映画。
⑲ 0.5 東京島 (監督: 篠崎誠、脚本: 相沢友子、日本、2010 / ①)
全くの娯楽映画。何かの寓意があるのかもしれないが、わからなかった。