① 4.5 ミッシング (監督脚本: 吉田恵輔、日本 / 6月)

「ドラマ」を突き抜けた非「ドラマ」。『ケイコ 目を澄ませて』と並んで今後の鑑賞の規準となりうる作品。

 

② 4.5 オッペンハイマー (監督脚本: クリストファー・ノーラン、アメリカ / 4月)

天才物理学者の栄光と挫折のドラマを迫力のある音響に乗せた疾走感溢れる作品。

 

③ 4.5 夜明けのすべて (監督: 三宅 唱、脚本: 和田清人&三宅 唱 日本 / 2月)

完成度の高い非「ドラマ」作品。エンディングも見事。涙のシーンは余計だった。

 

④ 4.0 ゴースト・トロピック (監督脚本: バス・ドゥボス ベルギー / 2月)

目立たないビル掃除人の一晩のドラマを丁寧かつ温かく描いた佳作。

 

⑤ 4.0 バジーノイズ (監督: 風間太樹、脚本: 谷口恒平&沖野浩孝&風間太樹、日本 / 5月)

思ったより良かった。ストーリーがしっかりしていた。画は今ひとつだった。

 

⑥ 3.5 コットンテール (監督脚本: パトリック・ディキンソン 日英 / 3月)

身につまされた。ただ夫婦や親子のエピソードをもう少し観たい気がした。

 

⑦ 3.5 フォロウィング25周年/HDレストア版 (監督脚本監修: クリストファー・ノーラン イギリス / 4月)

時系列をバラバラにしてシーンごとに異なる劇伴を乗せたアップテンポのミステリー。

 

⑧ 3.5 Perfect Days (監督: ヴィム・ヴェンダース、脚本: ヴィム・ヴェンダース・高崎卓馬 日独 / 1月)

前半好印象も後半急失速、着地に大失敗。

 

⑨ 3.0 悪は存在しない (監督脚本: 濱口竜介、日本 / 5月)

観客を突き放しているような謎の多い作品。映像と音楽は文句なく美しいのだが。

 

⑩ 3.0 52ヘルツのクジラたち (監督: 成島出、脚本: 龍居由佳里 日本 / 3月)

基本メロドラマだが、生きづらさを超える新生の提示は好印象。

 

⑪ 2.5 僕らの世界が交わるまで(監督脚本: ジェシー・アイゼンバーグ 米 / 1月)

絵に描いたようなホームドラマ。選択をミスった。

 

⑫ 2.5 関心領域 (監督脚本: ジョナサン・グレイザー アメリカ&イギリス&ポーランド / 6月)

舞台がアウシュヴィッツでなければ訳がわからなかった難しい映画。映像と環境音は抜群。劇伴はひたすら怖ろしい。

 

⑬ 2.0 Here (監督脚本: バス・ドゥボス ベルギー / 2月)

森や苔の映像は美しいが、人間の描写が今一つ。

 

⑭ 1.5 落下の解剖学 (監督: ジェスティーヌ・トリエ、脚本: ジェスティーヌ・トリエ&アルチュール・アシリ 仏 / 3月)

作家同士の夫婦の関係破綻を描いた法廷ドラマ。テーマがつまらない。

 

⑮ 1.5 あんのこと (監督脚本: 入江悠、日本 / 6月)

実話という「事実」にもたれかかったメロドラマ。演出も好みに合わなかった。

 

⑯ 1.0 熱のあとで (監督: 山本 英、脚本: イ・ナウォン 日本 / 2月)

主題を言葉で語る。台詞と映像のバランスが悪い。

 

⑰ 0.5 ペナルティループ (監督脚本: 荒木伸二、日本 / 3月)

少しのリアリティも感じなかったので一切接点がなかった。何の映画かわからない。