TBS系で放送中の番組「ドーナツトーク」7月23日の放送(東海地方のCBC)で、3人の女子の元CAさんが内輪話をしていて、その中の会話で思い出した話があります。
番組での元CAさんたちの主な会話は、
「ビジネスクラス以外の客は相手にしていなかった。エコノミークラスで名刺を渡す客は全く相手にぜず名刺はすぐに捨てた。思えばタカピーだったわ。」
「合コン中心で、多いときは1日に2回あった。」
とのフレーズです。CAさんには合コンの誘いが盛んにあったそうで、あながちドラマ「やなとなでしこ」が誇張しているわけではなかったと感じました。合コン相手は医者、弁護士、経営者、広告代理店などだそうです。これもドラマの話の内容と同じハイレベルな方々。
で、私の思い出話ですが、1998年に欧米出張をした際の国際便内での話です。
成田から日航機に乗り、フランスのパリ、ドイツに出張しました。同行者は5人です。この時代は会社はビジネスクラスを使えました。ボーイング747型機で、そのビジネスクラスには専属の女子CAさんが数名います。
搭乗した便のビジネスクラスは比較的空いていました。離陸後シーベルトサインが消えて歩けるようになり、CAさんが機内サービスを始めました。
その時、CAさんの1人がドリンクサービスしつつ話しかけてきて、
CA「お仕事でパリへ行かれるんですか?」
私「はい、そうです。」
CA「海外へは、よく出張されるのですか?」
私「そうですね、ここ数年は毎年数回です。」
CA「行先はヨーロッパが多いですか?」
私「アメリカも行きます。他には中国、インドネシアなども。」
CA「色々と海外に出張されていて、海外は慣れていらっしゃるのですね。」
などと会話を交わしました。
その後、空いているので窓側の席に移動して外の景色を見ていたら、その先ほどのCAさんが近づいてきて、
「今、外に何かUFOみたいなのが見えます。あれ、何でしょうか?」
と言って、私の横に来て窓の外を指さしていて、
「どこですか?」
と私も外を眺めたら、同じ窓にCAさんも来て、
「ほら、あそこに。」
と近くで言いました。新人に近い感じの若いCAさんで、人懐っこい感じの明るい人です。
「ああ、見えました。あれは、飛行機雲が上空の風でちぎれて変形し、太陽光に反射して光っているのだと思います。」
「あ、なるほど、そうなんですね。私はまだフライトの回数が少なくて(笑)」
と、二人だけの会話がその後も続きます。CAさんが去った後、同行の後輩が私の席の横に来て、
「あのCAさん、先ほどから先輩のところばかりに来てますね。いいなぁ。一番かわいいじゃないですか。なんで僕のところに来ないのですかね。」
「CAさんが順番で客席を回っているのだと思う。そのうちそのCAさんも来るんじゃない?」
などの会話が思い出されました。
その後、目的地に到着し、ドア付近であいさつしていたそのCAさんに、お世話になったお礼を述べて降りました。名刺も渡さずにそのCAさんとお別れでした。
あのCAさんに名刺を渡しておくべきだったのかもしれない、チャンスだったかも、との思いがありましたが、でも、すごくモテそうなCAさんでもあり、ビジネスクラスに乗っている客という点では相手にされたのかもしれないですが、テレビ番組の話からすると、すごくモテるのでハードルがかなり高かったでしょうから、渡さなかったのは正解だったと思います。フレンドリーなCAさんで、印象的でした。
つまり、名刺を渡さなかったことは正解だった、と、再認識できたテレビ番組の元CAさんの話でした。ぱっとしない私ですのでモテるわけもなく、当時の判断で名刺を渡さなかったのは正解でした。
もう1話あります。
1996年に北京から成田に戻る日航機のビジネスクラスで、女子CAさんが機内食サービスを始めました。私は寿司を選べましたので、寿司を頼みました。
食後、CAさんが話しかけてきて、
CA「ご賞味いただけましたか?」
私「はい。美味しかったですよ。」
CA「ありがとうございます! 今、私どもは海外で過ごされて日本に戻られる方々に、日本の味を提供しようと試行していまして、このお寿司もその一環なんですが、いかがでしょうか?」
と聞かれました。
私「とてもいいと思います。海外に居ると、海外にも日本料理店がありますが、現地の人向けに味付けが違っていたりしますので、やはり日本の味は嬉しいですね。」
と話したら、
CA「嬉しいお話をありがとうございます。是非、社内に展開したいと思います。」
と会話しました。
やはりビジネスクラスに乗っていたために、こうした内容もCAさんが話しかけてきたのかなとも思いました。
会社勤務時代に利用できたビジネスクラスでのCAさんとのエピソードでした。こんな会話ができたのも、そういう時代たったのかなとも思います。
私はプライベートではもちろんエコノミーしか無理です。
余談ですが、
1996年6月に北京に出張時に、役員と2人で行くことになりました。その役員はビール好きで、搭乗時間までラウンジでビールをグビグビ。その後、飛行機に乗り、離陸し始めたら役員の様子がヘンです。聞くと、
「ト、トイレに行きたい。」
ビールの飲み過ぎで、急にトイレに行きたくなったようです。でも離陸上昇中はシートベルトサインが点灯していてトイレまで行けません。
「もう少しでサインが消えると思いますので、頑張ってください。」
思ったよりもなかなかサインが消えません。役員の額には脂汗がにじみ始めました。我慢の限界に近い様子、サインが消えたとたんに、役員が立ち上がり、でも、腰を曲げて漏らさないように内股で小走り気味に急ぎトイレに行った姿が印象的でした。
戻ってきた役員の顔は、
「ふぅ~、間に合ったよ。笑。漏らしたら一大事だった。」
と安堵の表情でした。でも、その役員、CAさんに
「ビールあります?」
と聞いていて、すぐに飲んでいました。
よほどビールが好きなのだと思いましたが、またシートベルトサインが出たら、どうするのかな、と内心思いました。
ではでは。
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