再掲させてください ごめんなさい2 | crow2410のブログ

 

 

 

 

 

このお話は 迷いました
とても迷いました
書くべきなのか それとも
でも 私は ポンコのために 書き残します
ちっちゃなポンコが 生きた証を
一生懸命生きた証を

ごめんなさい ポンコ

ポンコは ニャンコの名前です

遠い昔の お話です

とても寒い夜でした
ポンコが ひとりで 旅立ちました

何日か前から ポンコは歩けなくなりました
体は ますますやせて 体は とても熱く
お水も のめません

もうすでに 意識も無いのでしょう
夢見ているのでしょうか
でも 私のことは わかるのでしょうか
そばにいくと
いっしょうけんめい 動こうとします

コタッの上に ポンコの寝床をつくりました
コタツの暖かさで すこしは 楽になるかなと

ポンコを 新しい寝床に つれてゆくとき
両手に乗った ポンコの体 あまりにかるい

ずっとずっと からだを なでていました
まるくて ちっちゃな お顔も
黒い影に つつまれています

何日も たちました
もう ちいさな息も とだえがちになりました

私は ほんのひと時 眠りました
あさく夢をみました

ポンコが歩いてくる夢です

ヒザのうえにかるいかるい 重さを感じて
目を覚ましました

動けるはずの無い
息をすることも とだえがちな ポンコが

私の膝のうえに おりました

どうして 動けたのでしょうか
さいごの いのちをふりしぼって
私の膝まで 

私の膝を しっかり掴んで
二度と離さないぞと おりました

どうして どうして
なぜ ひとこと さよならと泣いてくれなかったのか
もしお別れを知らせれば 私が哭いちゃうからでしょうか
さいごの さいごの おもいでしょうか
ありがとう ポンコ
ごめんね ポンコ
なかよくしてくれて ありがとう

私は信じています
私が旅立つ日
ポンコが ポコポコしながら
かならず むかえにきてくれる

私のヒザのうえで
もう二度と離れないように
ゆっくり おやすみなさい