こぎつね ぽっつり ひとりぼち
いっつのまにか ひとりぼち
きがつきゃあ だあれも いやしない
こぎつね ぽっつり なきました
さみしかないよ
とおいむかしに かあさん きえてしまったよ
だから
ずうっと さみしかないよ かなしかないよ
とおいむかしの かあさん あったか おもいだす
だから かなしかないよ さみしかないよ
きょうは はんぶん おつきさま
おつきさま しずく あふれてきちゃいそう
こぎつね ぽっつり ひとりぼち
いっつのまにか ひとりぼち
きがつきゃあ だあれも いやしない
こぎつね ぽっつり なきました
さみしかないよ
とおいむかしに かあさん きえてしまったよ
だから
ずうっと さみしかないよ かなしかないよ
とおいむかしの かあさん あったか おもいだす
だから かなしかないよ さみしかないよ
きょうは はんぶん おつきさま
おつきさま しずく あふれてきちゃいそう
きのう ゆめのなかで
いまは もうない ぼくのいえを でた
がくせいかばんに いろんなもの つめこんで
ぼくは いえを でた
ばあちゃんは げんかんで
いつまでも みていた
だまって みていた
もうここには ぼくの いるばしょがない
ぼくは
やっかいもの だから めいわくもの だから
ぼくは いえをでた
とおくの むかしに
ぼくのいえ こわされた
だから ほんとに いえはない
いつも いつも
わたしを みてる
どなたさま
とっても あいたかった
あの ひとか
あったかな
この ひとか
まっくろ くろの
かげぼうし
くうきのような なきこえは
わたしの りょうて すりぬけた
かけら
色ガラス かけら
てのなかに
まっか まっか まっかっか
かけら
色ガラス
めのたま むこう
みな まっか
あなた も わたし も
みな まっか
こぎつねと
こぎつねかあさんに
とっても あいたくなりました
もう わすれちゃったかな
おもいだしてくれるかな
かあさんの おふとん
あったかい
いっつも いっつも
かあさんに くっついて
かあさんに しがみついて
ねむります
ちいさい ちいさい
あのころに
しょいきれないほどの
かなしみも
うけきれないほどの
せめくさえ
かあさんに しがみつき
ねむります
かあさんの おふとん
あったかい
わたしの たった ひとつの
むじゃきな むじゃきな
あったかな
たいせつな たいせつな
たった ひとつの おもいで
まっしろな ひかりが
とじてゆく
どこまでも おおきな
しろい ひかり
てを のばせば
ひかりの なかに
とけてしまう
まっしろな ひかり
わたしを つれていって おくれ
あなたの みえぬ せかいに
のこさないでおくれ
ひとり ぽっちは
さみしいから
どうぞ
ひかりの なかに
ねむらせておくれ
いつのころ
わすれてしまうほど
とおくの とおくの
こわれちゃった
ちっちゃな おもい
でもね
ときどき
しっとり しっとり
にじみでてきて
とっても
かなしく
キリキリ
きりきざむ
ほんとに ほんとに
わすれられたなら
どれほど どれほど
こごえて こごえて
タバコ すってたら
はきだした けむりの なかに
かあさんが わらってた
かあさんは
タバコが だいすき
いっつも いっつも
りょうぎりを くわえ
せすじを しゃんと してました
だから わたしは
かあさんと いっしょに けむりの なか
いっつも いっつも
だからね
わたし たばこを やめられない
つきあかり
ふり くる
ゆめ
わすれた ゆめ
白い粒子 となって
紅の花 うずもれる
つきの ひかり
蒼く
ひとみ そめる