幹「・・・肩が痛~いっ (肩をもむ仕草)」

裕司「肩コリですか?」

幹「ウン、湿布をはったよ」

裕司「どうりでニオイが・・・」

幹「100枚はったからね☆」

裕司「多いッ!!」


幹「なんか寒気がしてきた~」

裕司「はりすぎッ!!」

幹「カゼひいたからだ」

裕司「絶対、ちがうッ!!」

幹「カゼ薬のまなきゃ」

裕司「必要ない!!」

幹「眠くなってきた・・・」

裕司「まだ飲んでないぞッ!」

幹「あのね、カゼひいたんだよ」

裕司「肩コリだろ?!!」


幹「・・・熱が出るかも~・・・」

裕司「肩コリだぞ!!」

幹「うつしたらゴメンね~」

裕司「必要のない気遣いッ!!」

幹「ボク、昔から、カゼをひきやすくてねぇ~」

裕司「その情報、今いるか?!!」

幹「ああ~、倒れてしまったらどうしよう」

裕司「無駄な心配ッッ!!」

幹「ああ~、体のゾクゾクが治まらないや」

裕司「湿布をはがせーーッッ!!!」

幹「え?」


裕司「湿布をはがせば、寒気が治まるだろッ!!」

幹「そうお?」

裕司「ああ!!」

幹「そうは思わない・・・」

裕司「なぜ?!!」

幹「だって~・・・・・・、温湿布だから」

裕司「は?」

幹「はがしたら寒くなっちゃう。ゾクゾクしちゃう」

裕司「・・・」

幹「・・・」

裕司「ゾクゾクって・・・まさか」

幹「うん」

裕司「・・・・・本当にカゼなのか?!!」

幹「だから言ってんじゃん」


裕司「・・・」

幹「・・・」


裕司「ツッコんで、ごめんなッ!!!」

幹「いいえ~☆」

裕司「つか、本ッ当にカゼなのか?!!」

幹「そうだよ」

裕司「肩コリは?!!」

幹「あるよ~」

裕司「お、お前――・・・めちゃくちゃしんどい思いしてるじゃねぇかッッ!!」

幹「そぉだね」

裕司「なんか、ごめんな!!」

幹「極悪人だね」

裕司「申し訳ないッッ!!」

幹「あとで何かおごってよね」

裕司「寿司でいいですか?!」

幹「ステーキがいい」

裕司「つけ上がるなーーーッ!!」

幹「いいじゃん、栄養つけなきゃならないんだから」

裕司「じゃあ、しゃぶしゃぶで!」

幹「・・・ステーキがいい」

裕司「つけ上がるなーーーッ!!!」


裕司「・・・よく考えたら、カゼと肩コリくらいで、何で俺がおごらなきゃいけねぇんだ!?」

幹「しゃぶしゃぶでいいから」

裕司「必死だなッ!!」

幹「うん!」

裕司「おごる約束、消えかかってたのに今!!」

幹「スキヤキでもいいから!!」

裕司「蒸し返して下手(したて)に出つつ、肉のグレードは下げない方針?!!」

幹「食べないとヤバいからっっ」

裕司「病人だもんな!」

幹「うん!」

裕司「野菜もとらないといけないよな!」

幹「うんっ!」

裕司「魚もな!」

幹「うんっっ!」

裕司「じゃあ寿司にしよう!!」

幹「ステーキがいい!!!」

裕司「・・・寿司でいいよな?!」

幹「しゃぶしゃぶでいいや!」

裕司「必死だな?!」

幹「スキヤキでもいいよ!」

裕司「分かった、ステーキにしよう!!」

幹「やったあーーー!!」


裕司「その代わり、元気になれよッ!」

幹「ウン!1年くらいかかるだろうケドね!!」

裕司「あん?!」


幹「治るまで、1年くらいかかるだろうから・・・それまで毎日おごってよねっ!」

裕司「ステーキを?!!」

幹「うんっ☆」

裕司「高いのに?!」

幹「・・・箸で切れるヤツにしてっ☆」

裕司「嫌に決まってるだろーーーーッッ!!!!」

幹「(笑!)」