オレは今、別荘に友人の1人を招いている。

恨みを晴らすため、オレは友人である彼をあの世へ送ってやろうと思っているのだ・・・!


「コーヒーいれたぜ。飲めよ」

「有難う」

コーヒーには睡眠薬がたっぷり入っている。白い粉状のヤツだ。

コレでぐっすり眠ったところを、『キュッ』または『グサッ』っとやってやるのだ・・・!

「・・・」

早く飲め、早く・・・!!

「白い粉が入ってる」

ぎゃああああああああああああああッッッ!!!

「何を入れたんだ、お前?」

たっぷり入れすぎたあああああああああああああ!!

「・・・さ、さ、砂糖だよ!!」

「俺、甘いのキライなんだ」

「の、飲めよ、それくらい!!」

「山盛りじゃないか、無理だよ!」

「そこを何とか!!」

「むせるだろッ!!甘いだろうし!!」

「いや、実は塩だから!!!」

「辛すぎるだろ!!!」

「飲んでくれよ、せっかくいれたんだからッ!!」

「飲めるもんか!こんな、塩が山盛りのコーヒーなんか!!」

「し、塩じゃない、実は小麦粉なんだ!!」

「何を作ろうとしてるんだ!!?」

「天ぷら!!」

「ウソつけッッ!!」

「辛くはないぞ!!」

「それでもイヤだ!!」

「やっぱ砂糖!!砂糖にする!!!」

「『する』って何だよ?!!」

「それでお前が飲んでくれるならッ!!」

「甘いのはキライなんだよ!!!」

「じゃあ塩にするッ!!」

「だから『する』って何だよ?!!」

「飲んでくださいッ!!」

「イヤだ!!」

「何もたくらんでないから飲んでくださいよッ!!」

「たくらんでないなら、必死になるな!!」

「それもそうだ!!」

「いい加減にしろッ!!!」

「・・・・すみません」

「ふざけ半分の冗談なのか?!それにしたって、こんな風に飲み物や食べ物を粗末にするのは良くないぞ!」

「はい、すいません」

「だからコレは・・・お前が飲め」

「ええッ?!!」

「飲まないと、コーヒーが無駄になるだろ!」

「・・・」

「・・・な?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハイ」


ぐっすり眠れました。


そういえばなんで彼をやっちゃおうって思ったんだっけ。

・・・思い出した。別荘に来てから毎朝、彼がトイレを占領するからだった。出てくるのを待ちきれなくて、1回もらしたことがあったんだ。


目が覚めてから、それを彼に打ち明けた。

「もらしたことがあるだと、お前?!」

「う、うん」

「なんだ、そんなのお前・・・」

「もっと早く言えばよかったんだけど・・・なんか言えなくて」

「外ですれば良かったのに!」

「ええッ?!」


そっか・・・・・あいつ頭いいな・・・・・・・!!