Hさんから、久しぶりにご連絡があった。
４１歳になられる。
久しぶりに治療を再開して、移植をすることにしたんだそうだ。
普段の体調のための漢方は飲まれてたけど、移植に向けての漢方をということでのお電話だった。
「最近どうですか？」
という他愛もない問いかけから、こんなお話をされた。
前の妊娠が死産で、
そのことでやっぱりいろいろ思うところがあって、
妊活も２年近くおやすみしてました。
でも、
夏頃にもう一度がんばろうと思った出来事があったんです。
すごく仲のいい友人がいて。
彼女が堀江薬局さんの情報を教えてくれたり、薬膳茶を送ってくれたりして。
わたしにとっての妊娠への動きの節目、節目にその友人が関わってくれてました。
だからこそ、元気に産めなかったことを言えずにいました。
ちょっと落ち着いてきて、連絡をしようかなぁと思っていたとき、ちょうどその友人から連絡がありました。
そして、白血病になったと告白されたんです。
びっくりしました。
彼女にはまだ小さい子どもさんがいます。
今度はわたしが応援をしたかったけど、
お守りを送るとか、そんなことしかできなかった。
そして、
わたしが不妊治療を再開したその日に、友人が亡くなりました。
今回、凍結してあった受精卵を移植します。
もしダメだったとしても今後、治療を続けるかどうかはわかりません。
絶対に産むまでがんばるぞということは思っていなくて。
前の子供の存在があるから、もういいかなと思ったりもします。
ずっと治療をがんばっても一度もうまくいかなくて、前の子を妊娠するまでは、私は妊娠できないんだなと思っていました。
でも、
妊娠できることがわかりました。
あの子は、そのことを伝えてくれたようにも思います。
そして、
妊娠してからも、産まれてからも、
いろいろあるんですよね。
こういうときに、
気の利いたことでも言えたら良いんだけど、なんだか上手に言えなかった。
本当に、いろんなことがある。
いいとか、悪いとかではなくて、いろんなことがある。
死産だった赤ちゃんのこと
亡くなられた友人のこと
そして、
いまの気持ち。
ひとというのは、その時、その時、いろんなことを感じる。
何かできごとがあれば、
そこから気づいたり、感じたり、意味を見出したり。
正解とか、不正解とかではなくて、
それでいいんだと思う。
その時、その時、
感じている気持ちは、間違いなくその時の自分の気持ちで。
いまの気持ちに素直にしたがって、動くのが、
一番いいと、ぼくは思う。
（Hさん、ブログご紹介OKありがとう。）
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