不妊治療をやめることを決められた４５歳のJさんのお話の続き。
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不妊治療も長くしてきました。
すべて終わったことだし、
過去に戻ることもできません。
あとで後悔しないならいいけど、
この先の人生で後悔をするようなことになるなら、
できることをしたほうがいいんじゃないですか。
わたしはできることをやりたかった。
そして、やってきたと思います。
でも・・・
ついにその時が来ちゃった。
時が流れるのは早いなぁって思います。
ここまでできた環境や経済力、
そっと見守ってくれた両親
すべてに感謝します。
どれひとつとして欠けていたらできなかったことだから、
本当に感謝しています。
義理の両親が
一緒に住んでいてくれるだけで十分って言ってくれるんです。
「元気でふたりが一緒に暮らしてくれるだけでいい。」
流産した時にそう言われて、救われました。
こどものことについて、なにも言いませんでした。
もちろんそれにも段階があったと思うんですよね。
最初は孫が何人かできるのを楽しみにしていて、
わたしが妊娠するのがどうやら難しい・・・ということがわかって、
ひとりでもいいから授かってって思って。
最後には
「元気でふたりが一緒に暮らしてくれるだけでもいい。」
と願うようになってくれたんじゃないかなぁ。
ありがたいことに、
義理の兄弟もいいひとたちで、
これからも協力してくれるんじゃないかと思います。
いいとこに嫁いだなって感謝してるんですよ。
恵まれてるなー。
助けてくれるひともいるし、
本当にすべてに恵まれてるなぁって。
４５歳，よくやりました。
ここらで解放してやってもいいかなー。
なんでもけっこう楽しく取り組んだと思います。
あとは、
「ふたりで生きていく。」
ということを受け入れること。
これはもうちょっと時間がかかるかもしれません。
すべてを手に入れているように見えて、
しあわせそうだなぁと思うひとはいっぱいいます。
なんで自分がって思ったりもします。
両親を早くに亡くし、
こどももいない。
目に見える悲しいことがあります。
はたからみえる不幸はあるけど、
内側というか、眼に見えないところは満たされてるなー。
そんなふうにも感じれるんですよ。
しあわせってなんなんでしょうね。
みんなしあわせそうにみえます。
隣の芝生は青々とみえることはやっぱりあります。
え？
わたしの芝生ですか？
青いですよ。きっと。笑
でも、欠けてるかなぁ。
どこか一部分、枯れて茶色になってる部分ってある気がします。
でも、
特に不自由ないし、
夫に文句もないし、
借金があるわけでもない。
答えはみつからないけど・・・．
こどもの話をされるとざわざわするのは、あります。
こどものことを言われても、わからないし、
やっぱり共感できないから、
返す言葉が
「ほんとー」
「そうなんだー」
しか出てこなくて・・・
それがざわざわしなくなるのには、まだ時間がかかるかなぁ。
後悔ですか？
冷え性だったり、便秘だったりとか、笑
そういう後悔はあっても。
晩婚だったり、治療してきたことについては、
特にないかなぁ。
治療をやめようと決めてから
これから
やめることと
したいことを書きました。
そうしたら、
やめることって、あんまりなくて、
したいことがいっぱい出てきました。
治療でしたいことを制限してきたから、
それがないと思ったら、したいことがどんどん出てきました。
面白いですよね。
わたしにとっては、
漢方飲まなくて妊娠してくれるのがいいから、
どこではじめるかは迷ったけど。
え？
堀江さんところに来てよかったかですか？
そりゃもちろん！
いい意味で他人だから好きなことが言えます。
良くも悪くも相手がどう思おうが、好きなことが言える。
話してて、掘り下げていくことで自分だけではわからなかったことに
いろいろと気づくこともできました。
主人もすごく喜んでました。
わたしが不妊のことを話す場があるから。
夫婦だと追求するものが同じなんでぶつかったりしやすいじゃないですか。
卒業証書はもらいたかったですけどね。
いろいろと
やったことは本当によかった。
体験することで、
いろんな感情や思いもあった。
いろんな気持ちを体験させてもらって
痛みもつらさもわかるつもりでいるし。
不思議に思われるかもしれませんけど、
なにひとつ、悪かったとか、
やらんだったらよかったとかは思ってないんです。
楽しかったと思う。
楽しんで取り組んだと思います。
それも主人はじめ、みんなのおかげ。
すべてに感謝するし、
すべての関わってくれたひとや、ものごとに感謝します。
本当にありがたいです。
Jさんは、ぼくのところに来られて４年になる。
おつきあいも長くて、
本当にいろんなことをお話した。
変な表現かもしれないけど、楽しかった。
今回もお話を聞きながら、
涙したり、
笑ったり。
Jさんは、気持ちいいひとだ。
すてきだなぁって思う。
子宝相談をしていると、
やっぱりみんなが妊娠されるわけじゃない。
授かることをあきらめていかれるひともいる。
４０代になると特にそうだ。
頭の片隅に
「いつまでできるんだろう」
「いつまでするんだろう」
そんな思いを置きながら進んでいるひとが多い。
そして、よく聞かれる。
「他のひとはどうですか？」
「どんなふうに気持ちに向き合われてますか？」
みんなそれぞれなんだよ。
いろんな気持ちがあって、
いろんな思いがあって自分自身に向き合われる。
でも、
ひとの話って支えになったり、
共感したりできる。
なにも見えないところを手探りで進むのと違って、
進んでいくひとつの目印になるんじゃないかな。
Jさんが話されてたことのなかで、
ぼくが一番伝えたいことがある。
治療してたら、迷うことって多いよね。
いつやめようか・・・
そんなふうに考えてるひとも少なくないかもしれない。
このことだけは頭の片隅に置いておいてほしい。
『あとで後悔しないならいいけど、
この先の人生で後悔をするようなことになるなら、
できることをしたほうがいいんじゃないですか。』
その通りだと思うんだよね。
自分が精一杯のことをする。
だからこそ、
結果的に授かることができるし、
そうでなかった場合も
結果的に自分にOKが出せる。
でも、
することをしないままだったら、
しなかった後悔って後から大きくなっていくと思うから。
精一杯のことというのは、
ひとそれぞれ違うけど、
自分なりのベストをつくすのが大事だと思うんだ。
きっとそれって、
「いまを大切にしている」
ことであり、
「いまを一生懸命に生きている。」
ことであり、
だからこそ、
「自分を大切にしている」
ことなんじゃないかな。
今回、お話を聞かせてもらって、
こうしてブログで紹介させてもらったJさんに、
心から感謝。
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