心を根っこから考える。その3 〜脳は腸から進化した〜” | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。


前回のお話。
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生きること子孫を残すこと
その本能に直結する食べることと性が、すごくぼくらの心に大きく影響してる。


動物の進化をさかのぼっていくと、一番古いところに腔腸動物というのがいる。


イソギンチャクやサンゴとかが腔腸動物の一種なんだけど、基本的に口と腸でできてるような生物なんだよね。
食べて、増える(生殖)という本能のみを形にした最初の動物って言ってもいいかもしれない。


そう。
ぼくら動物の一番最初の形は、「口と腸」なわけ。

脳がない動物がいても、腸のない動物はいないように、動物の始まりは「食べる」という本能が形になったものだったんだよね。



イソギンチャクを見るとわかるけど、食べるために触手がいっぱいある。
「食べる」ために体の機能ができてる。

食べるために=生きていくために、生物は体の機能を進化させてきたんだよ。


進化するに従って腸だけだったものが、小腸、大腸、胃、膵臓‥というふうに細かな機能に分かれていく。


より食べものが取りやすいために触覚だけだったのが、視覚、聴覚、嗅覚といった機能が備わっていって、ぼくらの目や耳、鼻につながっていく。



最初は腸を動かすためにできた神経系が、食べるために体のいろんな機能を集めて形作られていくのが「脳」。

脳と腸は深く関係してるっていう「腸脳相関」って言葉が最近はあるけど、最初のスタートから考えてみるとすごくあたりまえに聞こえてくるよね。
だって腸から脳ができたんだもの。

だから脳にある感情を動かすホルモンは、すべて腸にもある。

しあわせホルモンのセロトニン
ワクワクホルモンのドーパミン
やる気ホルモンのノルアドレナリン

ぜーんぶ腸にある。
精神科や心療内科の薬を飲むと、いろんな副作用が消化器に出るんだけど、それも考えてみたら当然で、同じホルモンに働きかけるからなんだよ。

そして、ストレスや悩みで胃が痛くなったり、下痢をしたり、便秘をしてしまうのも腸から脳ができあがってるからなんだよね。




食べると、しあわせ感があるでしょう?


それは食べることが生きることに直結してるからなんだよね。

本能が満たされると、快楽に感じるようにぼくらは一番根っこのところに刻まれてる。


ストレスを感じた時に、チョコレートが食べたくなったり、ドカ食いしてしまったりするのは食べることで「しあわせ」を感じて、心を癒そうとしてるんだよ。
本能の一番根っこ「食べること」を満たすことで。

人間は脳をすごく発達させてきた。
そして、心もすごく発達させてきた。


そのせいで、体と心の一体感がずれやすくなってるのかもしれないね。
心と体の一体感を取り戻す根っこのひとつには「食」がある。


だから、食べることはとても大切にしたいし、ぼくが夕食断食をすすめる理由もここにある。
食べ方や食べるものは、心に直結してるから。



つづく



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