シリーズ
『人間は、一夫一婦制の生物である。」←うそだよ。』
その1
その2
その3
先日、結婚して20年を超えてこどもも数人いるある女性に、こんなことを言われた。
別に離婚したいとかじゃないけど、結婚している理由の9割は生活のためかも。
賛否はともかく。
結婚制度は、「愛」ではなく、もしかしたら生活のためにつくりだされたものかもしれない。
生活のための一夫一婦制。
現代の人類(ホモ・サピエンス)が誕生して20万年。
そのうち19万年は狩猟採集時代で、食料が豊かで男女平等な時代だったといわれている。
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『「食う、寝る、遊ぶ。」~人間は働きだしてから不幸になった』
なぜなら、食べることに困らなかったから。
そこらじゅうに食べ物がたくさんあったし、人口も少なかったから食料をめぐっての争いなんて起きようがなかった。
ちなみに、狩猟採集時代の男性と女性では、どちらが食料をたくさん集めていたと思う?
男性は狩猟に、女性は採集によって食料を集めていた傾向があるのだけど、圧倒的に女性が食料をたくさん集めてたんだよね。
狩猟というのはイチかバチかみたいなところがあって、必ずしも獲物を仕留めれるとは限らない。
それに対して果物や野菜とかを集めてくる女性のほうが確実で、カロリー的には食料をたくさん集めて来れてた。これは現代の狩猟採集民の生活を調べても同じだということがよくわかる。
それに対して、農耕社会になると何が起こるか。
畑で作物を収穫するには、土地を開墾し、耕す必要がある。
完全に力仕事。
こうなると男女の筋肉量の差がものをいってしまう。
力が強いほうがたくさん作物を収穫できて、力が弱いと少ししか食べ物が採れなくなってしまった。
しかも狩猟採集時代は、働かなくても、ちょちょいと出かければ食べ物を手に入れることができたのに、農耕ではそうはいかない。
日がな一日ずっと働く必要がある。
ちいさいこどもがいると、とてもじゃないけど畑仕事がおろそかになってしまう。
すると、
男性に畑を耕して収穫をしてもらわないといけなくなってしまったんだよね。
だからなのか、狩猟採集時代には母系社会が広く見られていたのが、男系社会へと変化をしていくようにもなる。
こどもへの投資。
狩猟採集民の男性が、父性に対しておおらかだったのには、もうひとつ理由がある。
それは、こどもへの投資が少なかったから。
食料も豊富にあって、女性ひとりでこどもを育てるのにあまり苦労をしないから、男性が食料を取ってきて食べさせるという構図が強くは成り立たなかった。
それが、農耕では自分が汗水たらして、一生懸命に食料を収穫して、妻と子どもに食べさせるようになる。
すると、自分のこどもかどうかがすごく心配になりだしたんだよね。
狩猟採集時代には、財産の蓄積がない。
食べ物がそこら中にあるから、特に自分のものだと主張する必要もない。
定住してないから家もない。
農耕社会は違う。
収穫物は財産となり、開梱した土地は個人の所有となり、貧富の差が生まれる。
そして、「所有」は執着をうむ。
自分が築きあげてきた畑や財産を、自分のこどもに相続させたいと願う。
もちろんそれは、愛情の形ではあるのだけれど、狩猟採集時代にはなかった「所有」という概念が、執着を生み、遺伝的な血のつながりの保証を求めるようになったんだよね。
妻や子が父親に帰属するという家父長制へと変化していった。
みんなで育てる社会。
性的におおらかだった狩猟採集時代。
男女の性的関係が交錯する社会では、家族という意識が拡大する。
母親がひとりで育児をする。
なんてことはあり得ない。
これは現代のあるアフリカの部族の話だけど、
ひとりのこどもに対して、大勢の女性がおっぱいをあげる。
特に、姉妹同士が共同で授乳することがよくある。
こどもも、あちこちの家に自由に出入りしていたりする。
誰もが育児に手を貸すし、こどもが孤独な心理学的な問題に悩まされたりすることがめったにない。
コミュニティの中のこども、コミュニティ全体で支える育児。
こどもが自分たち全員に所属しているということを、みんなが自覚しているからだ。
母親や父親という単語も、実際の母親、父親だけではなくて、一族の女性や男性みんなをさす意味だったりすることもある。
それくらい、ひとりひとりの女性がこどもみんなの母親であり、ひとりひとりの男性がこどもみんなの父親であるという意識をもっている。
17世紀のイエズス会の宣教師の回想記にある。
インディアンの男性に不貞が目に余るほどはびこっていることについて、それがどれほど恐ろしいことか説いたところ、逆に親のあるべき姿について教えられた。
私は彼に言いました。女が自分の夫以外の男を愛するのは、それが誰であれ立派なおこないとはいえない、そんな悪行がはびこっているから、夫はそこに自分の息子がいても、それが自分の息子であるという確信が持てないのだと。
すると彼はこう答えたのです。
『それは間違っています。
あなた方フランス人は、自分の子供しか愛さないかもしれないが、われわれはこの部族のすべての子どもたちを愛している』
と。
私は彼に言いました。女が自分の夫以外の男を愛するのは、それが誰であれ立派なおこないとはいえない、そんな悪行がはびこっているから、夫はそこに自分の息子がいても、それが自分の息子であるという確信が持てないのだと。
すると彼はこう答えたのです。
『それは間違っています。
あなた方フランス人は、自分の子供しか愛さないかもしれないが、われわれはこの部族のすべての子どもたちを愛している』
と。
(『性の進化論』より)
何が正しくて、何が正しくないか。
ある文明の「常識」が、ほかの文明の「常識」とは違っているかもしれない。
でも違うことが、正しさや誤りだとは限らない。
ちいさいこどもを見ると可愛がりたい、手を貸したいと思うのは、人間の自然な感情だよね。
ぼくらにも、自然と備わっている。
かつてはもっと、いろんな意味でみんなおおらかに生きていたのかもしれない。
つづく
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