「人間は、一夫一婦制の生物である。」←うそだよ。その2 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。


シリーズ
『「人間は、一夫一婦制の生物である。」←うそだよ。その1』

の2回目。


前回の記事は、ものすごい反響をいただいて、ちょっとびっくり。
↓  ↓  ↓
『離婚への罪悪感。』を抱えているひとって、とても多いんだなぁと改めて感じた。
他にも、フェイスブック上でいくつも感想をいただいた。


やっぱり、罪悪感って感じちゃうんです。

子供に苦労させてるよなーって。

だけど、夫婦でいたら、今度は精神面でももっと負担を子供に負わせてしまう。

大変だけど離婚して良かったです。

子供達が優しく育ってくれました。

離婚は決して悪い事ではない。

経験して思います。

ちなみにうちの父親も3回結婚してますよ(笑)




確かにね~、あるよね~、私も自分のこと人間失格だと思ってたわ~(ーー;)




罪悪感、最初の一年ぐらいは多少ありましたが、ほとんど無しでした。周りから(特に年配の人)「あんまりそんなこと言ってはいけないよ」と言われてから、そんなもんなんだなって思いました。お遊戯会や運動会でバレバレなのにね。幸い私の周りのシングルマザーはみんな自由で、普通にしています。都会でも田舎でもない地域性というのもあるのかもですが。

本人はなんとも思ってないのに、周りが勝手に「かわいそうな人」とか、「離婚は悪いこと」と植え付けるんだと思っていました。

これからも、堂々としていたいと思いました。ありがとうございます!




などなど、いろいろ。
みんないろんな意見や感じ方があって、それでいいと思うんだよね。

罪悪感を感じることも、感じないことも、それを手放すことも。
たくさんのいろんな感情を感じることもあると思うけど、そのひとつひとつの過程が、とても自然で大切なことだと思うから。


さてさて、では続き~。
今回は、人類の一番はじめというか、もっと前、おさるさんの社会からのぞいてみるよ~。




霊長類の男女関係のかたち。


人間の男女関係。
もともと一夫一婦制じゃないよ~というのが、明らかになりつつあるのだけど、じゃあ、どれが本来の形なの?
というのを探っていくひとつが、霊長類(おさるさんの仲間)の研究なんだよね。


ぼくら人間が属する霊長類には、大きく4つの男女関係というかオスメス関係がある。


☆単独型
オランウータン

ふだんは単独行動だけど、こどもを作る時だけ一緒になる。


☆一夫一婦型
テナガザル

オスとメスが一緒に育児をする。


☆一夫多妻型
ゴリラ

1匹のオスが複数のメスからなるハーレムを独占する。


☆多夫多妻型(乱婚)
チンパンジー
ボノボ(ピグミーチンパンジー)

多数のオスと多数のメスで集団をつくり、そのなかで複数のオスメス関係が進行する。



人間は、どのパターンに近いかという予測をするのには、進化をみていくとわかりやすい。


霊長類が進化をしていく途中で、枝分かれをしていく。
まず、約2000万年前くらいに分かれるのがテナガザル。
約1300万年前にオランウータン。
約700万年前にゴリラ。
約500万年前にチンパンジーとボノボがヒトと分かれる。





もっとも、諸説いろいろあるので年代には多少の誤差もあるのだけど、だいたいこれくらいだって言われてる。
分かれた歴史が浅いほうが、関係が近い。

とするとチンパンジーも、ボノボも、ヒトも、もともと同じような生活をしていたサルから分かれた兄弟ってこと。
彼らの生活をみてみると、ヒトの原初の形がみえてくる。


チンパンジーとボノボは、似ているようで違うところもあって、そのひとつが社会の序列。
チンパンジーは集団の中でオスが社会的序列の上位を占めるのに対して、ボノボはメスが上位を占める。そして、その序列もゆるやかなもので、チンパンジーみたいにオス同士が争いあって優劣を決めることがない。

あと、チンパンジーとボノボの違いを言い表した研究者の言葉があって、

『チンパンジーは性の問題を力で解決し、ボノボは力の問題をセックスで解決する』

というもの。
ボノボは、超ラブ&ピースなおさるさんと呼ばれてて、ほとんど争いがない。


これは、進化した環境にもよると言われていて、
チンパンジーが食糧不足になりやすい環境で暮らしているのに対して、ボノボは食料が豊富になる環境で暮らしてる。


ん?
どっかで見覚えない?
食料が豊富にある環境って・・・
↓  ↓  ↓
『「食う、寝る、遊ぶ。」~人間は働きだしてから不幸になった』



狩猟採集時代の人類は、ボノボのような多夫多妻型により近かったのではないかと推測されてる。
そして、その証拠は現代の人類の体にもはっきりと残っているんだよね。



そうそう。
多夫多妻とか乱婚とか言うと、ものすごく響きがよろしくない気がするけど、こういう性の話と愛情の話をぐっちゃにしちゃダメだよ。

脳科学的に見ても愛のシステムには3つあるとも言われていて、

1、性衝動
2、ロマンティックな愛(いわゆる燃えるような恋)
3、長年のパートナーに感じるようなやすらぎ(家族的な愛情っていうのかな)。


これが一緒くたになるから、話が噛み合わなかったり、ややこしくなる。
でも、これが渾然一体に存在するから人間はすごいのだとも思うんだけどね。



つづく



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