「久しぶりに旅行にでも行ってきたら~?」
の一言から、両親がゴールデンウィークに北海道に行くことになった。
いつもは、
「旅行に行くよりも、テレビで見たほうがよく分かっていい」
と言って、全然、出かけるのとか好きじゃない父親が、なんだか、楽しそうにルートを考えてた。
ふだんは、
「出かけるのは興味ない」
とかいいつつ、やっぱり行くとなったら、あちこち行きたいんだ。と微笑ましい。
出雲から東京・羽田経由で釧路へ飛び、知床や網走に寄りながらドライブして稚内まで行き、礼文島に渡り、飛行機で札幌に飛んで、石狩をまわって帰ってくることに。
9日間あるけど、当初出てきたプランは、上記のプランに更に函館が加わっていて、
体力的も、時間的にも大変なんじゃないの??
せっかくだから、ゆっくりまわってきたら?
ちょっと無理だから、変えたら?
と言ったら、あそこも行きたい、ここは外せない。とブツブツ。
余計なお世話だったらしい。
ある意味、親の心、子知らずである。
長距離運転に、タイトな時間割で、大丈夫かいな・・・と不安を覚えつつ、チケットの手配をしようとすると、ゴールデンウィークで、すでに満席(!)になってる便もあって、旅程が組めず、結果的に余裕を持ってまわるコースになった。
(息子のひそかな意図があったのか、なかったのかは内緒)
いわゆる商売人の家に育つと、旅行というものに、ほとんど行かない。
こどもの頃に家族旅行なんて、ホント行ったことがない。小学校6年生の時に、広島の安佐動物園に日帰りで行っただけだもんね。
しかも、雨が降って、お弁当を車の中で食べ、なぜか、父親に怒られたという記憶しかない・・・
両親が二人で旅行したのは、新婚旅行の時と、20年前に店を建て替え休業した時の北海道旅行以来。
「前に行ってない北海道の東から北をまわりたい」
と、父親としては、前回の北海道旅行の続きの気分らしい。
昔は、ぼくが出かけるのを心配されてたのに、逆に、出かける親を心配する歳になったんだなぁと、なんとなく変な気分。
まだ、2ヶ月先だけど、いい旅になってほしいな、と思う息子であった。