自分に向き合うために、必要な時間。 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。


Sさんは31歳。

ご主人の転勤で、

遠くに行かれることになって、

最後のあいさつも兼ねて立ち寄ってくれた。





「わたし、

ずーっとがんばれば結果がついてくると教えられてきたし、

やればなんとかなる。

そう思って、そう信じて生きてきたけど、

『不妊』って、

全然そうじゃなくて、

がんばればがんばるほど遠くなる。


思い通りにならないこともあるんだなぁって、

それに気づけた。



わたしの友人は、

『病院で治療して、授かったんだけど、

治療をがんばる自分や

妊娠したことを成果として評価する自分がいて、

次また治療をするかと思うと、

恐怖がある』


って言うんだよね。

それを聞いて、

わたしはまだ授かってないけど、

がんばらないことに気づけて

良かったのかなぁって思ったりもするの。






そっかー、Sさんは

そんなふうに感じたのかぁ。

一言で言うと?





「んー・・・不妊っていうのは私にとって

『自分に向き合うのに、必要な時間』

なのかなぁ。



今まで、意味を求めてたんだよね。

不妊であることには、

なにか意味があるに違いないって。

でも、意味を求めてると後づけになっちゃって・・・

なんか納得できなくて。




不妊という問題に向き合うことで、

原因というか、その根っこが見えてきて。

不妊っていうのは、できない自分だったの。

不完全な認められない自分で。

一生懸命それを握りしめてたんだよね。



その原因というか奥底、

深いところには、自分が見ようとしなかった

人間関係だったり、

許せないことだったり、

いろんなことがあって。

その部分をようやくみつめれた気がする。

握りしめていたのを

ぱっとようやく開けた気がする。





甥っ子や姪っ子の面倒を最近よくみるんだけど、

前は、こどもに教えないといけないって

思ってたのに。

全然違うのね。



こどもって『今』を生きてるなー。

全力で今を生きてるんだなぁ。




そう教えられた。

わたしにとっても今は

自分の大事な時間をもらってるんだって」







今日は、Sさんと話しながら、

二人で何回パチパチと拍手をしたことか。

カウンセリングで涙したり、笑ったり、

いろいろあったね~。

でも、今日はすごくいい顔になってて、

力が抜けて、自然な感じがとってもすてきでした。




Sさん、またね!