「流産した時、やっぱりって思った」 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。


「わたし、妊娠した時に、

一瞬

『本当に、赤ちゃん欲しいんかな』

と思った時があったんです。

だから、

流産した時、
やっぱりダメだったって。

すごく悲しいけど、

どこかにちょっとほっとしたような気持ちにも

気がつきました」




そんなGさんの言葉を聞いて、

ぼくはびっくりしてたずねました。

「そんなふうに思った理由があるんですか?」





「こどもができたら、

このまま何もできなくなるんかな。

だんなと過ごす二人の時間がもう持てないのかな。

そんなふうに思ったんです。


『ほしい、ほしい』

そう思ってたけど、

もしかしたら形だけで欲しいのかなって。



『結婚したらこどもがいてあたりまえ』

そんな常識に追われて、

自分の心の中で

『産まないと』

って思ってたかもしれない・・・」






そっかー。

そんなふうにプレッシャーにさらされてたのかぁ。。。




「こないだ壮絶な夫婦げんかをしたんです。

その時に

『実は欲しくないのかも・・・』

って彼にそのことを伝えたら、

すごくショックを受けてました。

『将来、こどもがいないことが想像できない』

そう言われました。




でも、自分の気持ちを正直に伝えて

なんだか楽になったのと、

こうやって、ひとつひとつ乗り越えていくんかなとも

思ったんです。




わたしケンカして気持ちをぶつけてみて

初めて気づきました。



今まで思ってたことが、

全てあたりまえだと思ってたことが、

あたりまえじゃないんだって。



ダンナが優しい言葉をかけてくれることや

気づかってくれることが、

あたりまえじゃないんだって。」





ずっと、ダメな自分を責めてました。

わたしの体が悪いから、

わたしの責任だから、

自分ばっかりしんどいと思って治療してた。

自分はかわいそうなんだって。

でも、違うってわかったんです。

不安を自分で見つけては、

不安になって満足してたかもしれないって」






Gさん、だんなさんに素直に気持ちを打ち明けたことで、

つっかえがとれたんでしょうね。

自分の奥底にあった気持ちに気づいたんでしょうね。

今はどんな気持ちですかって、たずねたんです。





「わたし、いまは焦りはないんですよ。

流産してから、また治療を再開しました。

今度は、自然な気持ちで授かればいいなって。

以前とは違うんじゃないかなって、

気持ちに余裕があるんです。

前はイライラしてだんなに当たり散らしてたのに、

ケンカ以来、全然イライラしなくて・・・

今まで嫌な思いをさせたぶん、

少しでも優しい気持ちをだんなに返してあげたいなぁって

そんなふうに思います」





そっかぁ。

ぼくね、思うんですよ。

不妊もね、流産もね。

きっとそこには、何か意味があるんだって。




前にね、

流産した方がこんなふうに言われたんです。

『流れちゃった子は、いまは空に戻ってるだけで、

わたし絶対に呼び戻します!』


って。

そして、ちゃんと呼び戻して妊娠・出産されました。




もしかしたら、Gさんのところに来てくれた子も、

お母さんが自然な気持ちになれるように、

素直な気持ちに気づけるように。

一回やってきたけど、今じゃないって思って、

ちょっと空に行ってるだけかもしれませんね。





大丈夫、大丈夫。

流産はね。

妊娠できるよ~!

って、赤ちゃんがお母さんに知らせに来てくれてるんです。





大丈夫、大丈夫。

自信を持って。

赤ちゃんは空から、お母さんを見てくれて、

また飛んできてくれるから。








自分の奥底にある気持ちに気づいて、

ご主人を思えるようになったGさんは、

きっと明るい方に進んでいかれますよ~。