0が100になりました。 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。



「主人に泣きながら電話したんです。











そうしたら、

紛らわしいことするなーって、

怒られちゃいました」



イラスト:日野さおり




「4年前に体外受精のために採卵をした時は、

2個採卵できたけど全くダメで、移植できないまま終わったんです。

それが、今回、採卵をしたら

4年前と同じ2個採卵できて、

1つ凍結することができました。




まだ、妊娠したわけじゃないけども、

わたし、うれしくて、うれしくて。

主人に泣きながら電話したんです。



たった1つかもしれないけど、

私にとっては前はゼロ。

0が100になった。

それくらいうれしかったんです」





体外受精のために採卵に臨まれたNさん。

40歳という年齢もあって、

いろいろ心配されてました。


4年前とおなじだけ採卵ができて、

そして今回は凍結ができて、

移植することが出来る。



ひとつ、ひとつのステップを前向きに捉えて

進まれているNさん。

なんだか、いつになく笑顔がすてきでした。



詳しくお話をうかがうと

そこまでには、

やっぱりいろいろなことがあったそう。





「4年ぶりに治療をする前に

大げんかをしたんです。

そこで初めてお互いの本当の気持ちを

分かり合うことができました・・・



今までわかってくれない!

って思ってたんです。


クリニックの説明会に行った時に、

ふたりで来ている夫婦や

積極的に質問されている男性をみて

なんで自分はここに一人でいるんだろうって思ったり。



治療している時も、

どうしてもっと協力してくれないんだろう。

他人ごとみたいなんだろうって。



でも、わかったんです。

向こうは向こうで「自分が悪い」と

引け目を感じてたのが理由だって。

「オレと結婚しなければって」

言われて。



そのせいで、

治療に対してそっけない態度だったんだなって。




ちゃんと話さないとわからないものですね・・・」









そっかー。

夫婦でも、夫婦だからこそ

ちゃんとお互いの気持ちって

改めて確認することなんて早々ないですもんね。



だから余計に、

お互いの気持ちを確かめておくことって

とっても大切なことだと思います。




「でもね、やっぱりこどもを見るとうらやましく感じます。

すごく普通なことじゃないですか、

すごくあたりまえで。

普通って大変だな、

普通ってすごいな

そう思ってはしまいます・・・」







思わず涙されたNさん・・・




そんないろいろな想いや出来事があっての、

ゼロが100になった

って言葉だったんですね。





治療が順調にいきますように!






イラスト:日野さおり