頭痛体質を治す①〜漢方でみる頭痛の原因〜 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。

頭痛って本当に憂鬱ですよね。

風邪の時の頭痛
肩こりから来る頭痛
偏頭痛
・・・

いろいろな種類の頭痛があります。


頭というのは

「諸陽の会」とか「諸陽の府」

などと呼ばれます。
全身の血や気のすべては頭部に集中するので、
漢方ではそういうふうに表現されています。

気や血の巡りの道の集まる大切な場所、
というわけです。


その大切な場所の調子が悪くなると出てくるのが頭痛です。

実際に西洋医学的に見ても
頭は人の体重の13%程度しかないのに
1日で摂る糖分の半分くらい(120g)を使います。
それだけ活発に動いている
とても重要な場所なんですね。




①外から来る頭痛の原因
頭痛の原因は大きく3つに分けられますが、
外からくる原因を<外因>といいます。

風邪
寒邪(寒さ)
熱邪(暑さ)
湿邪(湿気)

などの邪気が体に入り込んで
病気を作ります。

この風邪というのは「かぜ」ではなく
「ふうじゃ」と呼びます。
移動性のもので、いろいろな悪いものを
体に呼び込みます。

風邪は万病の元。
というのはここからきています。


外因というのはカンタンにいうと

まわりの暑さ、寒さ、湿気などのせいで
風邪をひいてしまう。


ということですね。
ぶっちゃけすぎて漢方のありがたみのない説明になっちゃうなぁ・・・


②内から来る頭痛の原因

自分の体の内からくる原因を<内因>といいます。

漢方では
「脳は髄の海である」
というふうにも表現します。

この髄というのは生命力の源から作り出されている。
とされ、
それには

腎、肝、脾

が大きく関わっています。

脳は肝腎の精血や
脾胃から運ばれた栄養や気血が
与えられることによって滋養されている。



は生命エネルギーのもとが蓄えられている場所。

は血を蓄えたり、ストレスに関わる場所。

は栄養を吸収し全身に運ぶ場所です。

3つの働きが脳を養っています。
栄養がしっかりと脳にいかなくなると
その不足から頭痛が出るということを言っています。


カンタンにまたぶっちゃけて書くと

ストレスをためたり
生活がふきそくになると良くないよ。
特に、食生活の乱れが原因。


ということです。


③外傷

これはそのままケガとかのことで、
こんなふうに言います。

「頭部外傷、脈絡瘀阻、不通則痛」

これもカンタンにぶっちゃけて書くと
あたまをぶつけると
気や血のめぐる道である血管や経絡に滞りができて
痛みがでるよ

ということです。

漢方では気や血の「全身のめぐり」
ということです。

痛みというのは流れが悪くなった結果
というのが考えのもとにあります。


では、実際に頭痛について詳しくみて行きましょう。


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