多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)① | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。

多嚢胞性卵巣症候群
英語名Polycystic ovary syndromeを略してPCOSとも呼ばれます。

生殖年齢女性の5%前後に見られ、
排卵障害の主な原因の一つとなっています。
そのせいで不妊症に悩むことが少なくありません。

ただ、多嚢胞性卵巣症候群については
よくわかっていないことが多く、
そのメカニズムなどもはっきりと解明されていません。

症状もいろいろで

①排卵が起きにくくなるために生理不順や無排卵になる

②血液中の男性ホルモン量が多くなる
(日本では毛深くなるなどの男性化兆候を示す人は少ない)

③黄体機能不全のために不正出血が起きやすくなる

などです。


<多嚢胞性卵巣症候群の診断基準(欧米)>

1.稀発排卵もしくは無排卵である
2.臨床的かつ/もしくは検査で高アンドロゲン(男性ホルモン)の所見がある
3.多嚢胞性卵巣である

上記のうち2つを満たし、他の病気からの原因がない



日本では、このほかに
月経開始直後の血中ホルモン値が
LH基礎値高値/FSH基礎値正常
という基準もあります。