15年くらい前から花粉症の症状が出始めました。

当時は鼻腔用スプレーを使ったり、病院で薬をもらったりしていましたが、

アーユルヴェーダ理論を使った軽減策(食事や日々の過ごし方など)で年々症状が軽くなってきてはいるものの、完治には至りません。

思い出したように襲われる目のかゆみと、しばらくは戦う日々です。

 

太極拳を始めたのも、アーユルヴェーダの体質診断がきっかけでした。

 

先日、お友達に、

「太極拳をやるときに、決まった精神状態とかってあるの?」と尋ねられました。

名のある老師なら何とお答えになるんでしょうか。

 

私は、「その時の、ありのままでやります。」と答えました。

 

そりゃ明鏡止水とか行雲流水とか、理想はあるのですけれど

競技会で自分の番が来たら、

どんなに理想の境地に心を向けても落ち着いてくれない時もあるし、

お稽古していて、いらっとする時もあるし

悲しかったり、何かに腹を立てていて、それを忘れたいために

太極拳をお稽古する時もあります。

(そういう活用法をするようになった、という方が正しいかも)

 

結構、あれこれ試していくうちに、

最後に辿りついたのは、心境はともかく

一つ一つの動きを丁寧にやることに集中すること。

心をどうこうするのではなくて、

「今」動くことそのものに対峙することだけを考える。

 

姿勢、歩法、歩幅、手足の同調、

できるだけゆっくりやって、呼吸も合わせていくうち

頭の中がいい感じに空っぽになります。

 

「廓然無聖」 雲ひとつない澄んだ空のように

 

でも、空と同じで、そんな理想的な状態って長続きはしません。

だけど、それが嫌な方の感情だったとして、一瞬でも離脱できたりすると

それだけで気が休まるようなことってありますよね。

それに、大体お稽古が終わると、トーンダウンできていて

どんな方向にせよ、ソフトランディングできてたりします。

 

これって、上手くなろうと思ってするお稽古ではないのだけれど、ね。

 

太極拳の練習時間を増やしてから、集中力もアップしてます。

(太極拳以外のところで(笑))。

必ずしも、套路全部をお稽古出来なくても、

起勢のように、部屋の狭いスペースでもできる練習もあるし、

動画を見ながら手だけ真似してみたりすることもできます。

 

私はどちらかというと夜型。

朝早く公園とかでやれればいいけれど、

残念ながらそれがやりたくてもそういう場所がないので

夜、マンションの空き駐車スペースでこっそりやってみたりですが

今年は太極拳のお稽古をするという目的で、旅行に行きたいなと思っていたりします。

(合宿ということでもないんだけど)

目星を付けた場所があるのですが、まだ一度も行けてないので、今年こそ。

 

こういうのって、多分、太極拳に限ったことじゃないんでしょうけどね。

 

来週、発刊記念のサイン会イベントに行ってきます♡↓