AM-EX オライオンパックス
今日のといず・くろすおーばーは!
アームズマイクロンシリーズのEXナンバー、店舗限定オライオンパックスをご紹介!
……そう言えばアームズマイクロンシリーズのレビューって今回が初めてか。
2012年10月20日、Joshin・ビックカメラ限定発売となった。デラックスクラス。
トランスフォーマープライムの玩具展開は、基本的に2011年12月末に発売したファーストエディション、2012年3月以降に発売し現在の主力ラインとなっているアームズマイクロンシリーズ、小型廉価版のカンタンヘンケイ!EZコレクションから成る。
このうちアームズマイクロンシリーズは、海外でファーストエディションの後に展開している「Transformers PRIME ROBOT IN DISGUISE(RID)」シリーズを改修したもの。元々ファーストエディションに比べて機構を簡略化・洗練させてプレイバリューを高めた物であるが、日本導入にあたっては一部塗装をオミットしてユーザーシールで補うことでコストダウンを図り、付属武器をオミットして代わりに組み立て式のアームズマイクロンを追加、本体側にも専用ジョイントを増設するといった処置が施されている。
……のだが、本商品では付属武器はそのまま、本体にも手を加えられていない。
海外ではそもそもデラックスクラス版「Optimus Prime」として販売されていた物で、日本では劇中の展開(オプティマスが記憶喪失になりオライオンになってしまった)に合わせての発売となっている。
そのため、オプティマスとして遊ぶことも可能となっている。
黄金期のサイバトロン星において、歴史を記録していた情報収集員。しかしその過程で政治の腐敗を知った彼は、親友メガトロン(当時は13人のプライムにあやかって剣闘士メガトロナスを名乗っていた)とともに政治改革に乗り出す。
しかし議会によって功績を認められプライムリーダーに任命されたのは、武力による解決を推し進めるメガトロンではなく、対話による解決を試みたオライオンだった。
メガトロンはオライオンと袂を分かち、ディセプティコンを結成して戦争を引き起こす。サイバトロン星が荒廃していく中、オライオンはサイバトロン星の中枢にて創造神プライマスと出会い、マトリクスを受け継いでオプティマスプライムとなった……
そして長き戦いの後、オートボットは荒廃した宇宙に散り散りとなり、オプティマスが率いるチームは地球防衛を条件に地球に滞在する。再開されたディセプティコンの戦いの最中、破壊神ガイアユニクロンが地球の核を形成していたことが判明。惑星直列の影響を受けてガイアユニクロンが覚醒すると地球そのものが破壊されてしまうため、オプティマスはメガトロンと一時停戦し、地球の核にてマトリクスの叡智を解放、ユニクロンのスパークを封印することに成功する。
しかし勢い余って自分の記憶をも失ってしまった彼は、オライオンとしての意識のまま“親友”メガトロンに誘われ、ディセプティコンに加わってしまった……!?
CVは「機動新世紀ガンダムX」のシャギア・フロスト、「勇者警察ジェイデッカー」の騎士刑事デューク役などの森川智之氏。
壱伏は付属シールを貼っていない(後述するゴールドメタルアルエのクリスタル内部のみ貼付)のだが、それでも充分な完成度を誇る。
ちなみにシールは色分けを補うためのもの以外にオートボット・ディセプティコン両軍のインシグニアが含まれており、どちらの所属にするかを選択出来る。
デラックスクラスの実写オプティマス と。クラスは同じでビークルモチーフも似たようなものなのだが、ボリュームは結構違う。
トレーラーの連結部は5mm穴となっており、普段は付属武器を接続する。
TFクロニクルのコンテナも牽引可能だが、サイズが完全に合っているわけではないので車輪が一部浮いてしまう。
大回転コンボイ の武器も装着可能。
連結器を右脛に畳んで。
残るボンネット部分を繋ぐアームをフロントガラスに沿わせるように倒す。
アームを開くとダミーウインドウが展開。ウインドウONウインドウ!
そして腕部を整えて変形完了!
フロントのガワの処理を簡略化しているが、基本的な変形ギミックはファーストエディション版に極めて近い。
腕が長めかな?という印象があるが、動かすと気にならない範囲。
本来胸部にはウィンドウの質感を再現するためのシールを貼付する。
頭部はお馴染みの集光ギミックで目の発光を表現する。
腕部はクリック入り関節。変形ギミックとの兼ね合いで軸の位置がずれているため、前方に90度上げると肩の位置が下がってしまう。本商品唯一の難点と言えるだろう。
手首はボールジョイント。剣の類を真っ直ぐ持たせるような動きも可能。
腰はほんのわずかに左右スイングが可能の他、大腿ロールがあるためダイナミックなポーズも難なくこなす。
足首は左右スイング幅こそ狭いが、前方に大きく傾けられる。
アームズマイクロンとは、トランスフォーマーたちが装備している武器が地球のエネルゴンの影響で自我を持った物。トランスフォーマーたちはその事実に気付いていないが、オフの時には気ままにワイワイやっていたりする。それってちょっとした怪奇現象では(汗)
日本独自要素であり本編には登場しないためミニコーナー「アームズマイクロン劇場」にてフォローされている。
アルエは本来ラチェットの腕部ブレードが変異した物で、空気を読めないところのあるリーダー・オーピーに上手くツッコミを入れる実質上のまとめ役。CVはラチェット役の飛田展男氏が担当している。
アームズマイクロンにはエネルゴンクリスタルが設けられており、形状と色で属性が決定する。同色かつそれぞれ異なるクリスタルを有するマイクロン三種を合体させるとコンボウェポンという特別な武器になる、という設定。
それ以外でもさまざまな組み合わせがあり、パッケージをはじめとする各種媒体で紹介されている。
アルエは「剣先」という形状のために使い勝手がよく、これ以前にも「AM-21 アームズマスターオプティマスプライム」に青クリア成型のシャイニングアルエが付属していたり、キャンペーンの景品としてバリエーション展開されていたりしており、今回で八体目となる。
組み立てキットであるため、メッキの厚み分だけパーツに負荷がかかることが予想されるため、何らかの対応が必要かも知れない。可動部位は両肩両脚のみ。
本来はシールで黒ラインを入れるのだが壱伏はそのあたりを省略している。
クリスタルはピュア属性のヒットポイントクリスタル。
オプティマスの手に持たせ、手首を傾けて腕から直接展開しているように!
ブラスター
こちらはワンパーツ成型。5mm軸が二つあるが、前方のものはビークルモード接続用。後方の軸を使って手首に被せるように保持させることで、腕が変形しているように見せることが出来る。
両腕と連結器以外に5mm穴がないため、両手に武器を持った状態が最大武装状態。この辺りは「総司令官になる前の情報収集員」というキャラクター性を表現するのに一役買っていると言えなくもない。
(事実劇中、記憶退行を起こしていた時の彼は自分の腕から出現したブラスターにすら驚愕していた)
アルエには持ち手の他、5mm凹ジョイントが二つ、凸ジョイントが一つそなえられており、凸ジョイントはいわゆる従来の「マイクロンジョイント」と同規格。
そのためマイクロンをエボリューションさせることだって可能だ!
もちろん、5mmジョイント武器なら何だって持たせられる。
そう言えばキャンペーン画像のオライオンって妙にピンクがかってたような気がする。実際はくすんだ色合いってくらいなんだけど。
TFプライムは割と大きさの概念に拘らない方(アーシーとか明らかに膨張している)なのでロボットモードだと違和感があるが、ビークルモードの比率はこのくらいじゃないかなーっと。
個人的には待ち望んだデラックスクラスのオプティマスなので、うちではオプティマスとして遊ぶ予定。近所にJoshinがあってよかったです。
店舗限定販売には賛否あると思いますが、「現在のオプティマスの姿に過去の心」という、非常に売り時の限定されるシチュエーションとはむしろマッチしているとすら思えて壱伏はあまり否定的には捉えていません。
あえて現行の主力アームズマイクロンシリーズからプレイバリューを相対的に落とす仕様もキャラクター性にマッチしており「なるほど、上手くやりおったな」といった気分でしょうか(笑)
手頃なサイズで扱いやすく、かといってマストバイとは必ずしも言い切れない不思議な味わいの逸品です(笑)