S.H.Figuarts EX スカルボイルダー(スカル後編)
前編
はこちら
Wの基本9フォームは共通の素体にブレスレット・アンクレット・胸部・背部を換装することで造形上の差異を表現している。
例えばメタル系・サイクロン系ではメタルシャフトやウィンディスタビライザーの接続穴が設けられた背部パーツを使用することで、素体流用を可能にしている。
スカルも同様の設計スタイルとなっており、マフラーを装着するためのくぼみが背中側に設けられている。
マフラーは垂れ下がったものと風になびいたものの2種。こちらもPVC製で、胴体の艶消しコートと癒着する可能性があるので注意。
手首
拳・平手の他、スカルマグナム持ち手、「お前の罪を数えろ」手、帽子押さえ手が付属。
スカルマグナム持ち手のおかげでスカルボイルダーへの搭乗が出来るほか、新スカルは手首も艶消しになっているためジョーカーへの流用が可能。
これでジョーカー+ハードボイルダーの組み合わせをやっと再現出来るぞ!
スカルマグナム
スカル専用武器。トリガーマグナムのプロトタイプだが、銃身を伸ばした状態がデフォルトとなっている。ただし「スカル」では銃身を折り曲げた状態での使用も確認されている。
新旧スカルとも、銃身を伸ばした状態のみ付属。旧スカル発送当初は気にならなかったが、スカルクリスタルの商品化としては片手落ちとなってしまった。
アクション!
偽スカルは翔太郎の記憶にあるスカルのイメージを再現していたものだが、容赦なく顎を狙ってくるのねおやっさん。
スカルボイルダー
スカルギャリーと共にシュラウドが用意していたスカル専用マシン。ただし「ハードボイルダー」と員を踏んだネーミングから、翔太郎辺りが便宜上呼び分けるためにつけた名前の可能性がある。
後にスカルギャリーのリボルギャリーへの改装とバックユニットの増加に伴いハードボイルダーへと改装された。
ちなみに初出は「MOVIE大戦2010」終盤の鳴海ソウキチ登場シーンで、この時はハードボイルダーの撮影用車両をCG着色で色変更したもの。
その後「スカル」では撮影に際して実際にハードボイルダーをリペイントした車両が用いられ、しばらくスカルボイルダーの状態で保管されていたが「MOVIE大戦MEGAMAX」
のW登場シーンのためにハードボイルダーへと再リペイントされている。
商品は2010年5月28日~7月20日受注、9月18日発送の魂web限定品。「S.H.Figuarts EX ハードボイルダー」
のリペイント品で、車体色とヘッドライト処理を変更した以外はハードボイルダーと同仕様となっている。
そのため、ライダーマシンとしては面白いことにスカルボイルダーとハードボイルダーは「玩具も設定上も撮影用車両も、同一マシンの色替え」という関係にある。
同時に、「スカルの世界」からもう一人のスカルを連れてこない限り、スカルボイルダーとハードボイルダーの併走も本来あり得ないということになったりする。
バックユニット換装も可能だが、スタートダッシュモードは設定上おかしな色合いになってしまう(ダッシュブーストユニット側の責任なんだけどね)
さて、ここからは壱伏の推測になるが――「仮面ライダースカル」は、Wの企画当初は登場を予定されていなかったのではないだろうか?
ハードボイルダーレビューやWまとめで挙げた通り、ハードボイルダーに関してはテレビ朝日公式サイトの説明では「ビギンズナイトの折に翔太郎がリボルギャリーを奪取したらハードボイルダーがセットになっていた(意訳)」となっている。
またダブルドライブギアに関しても組織が作ったものとされており、これは劇中での描写や後の超全集の記述とは食い違う点である。
このことから、当初は「翔太郎たちがミュージアムからリボルギャリーやダブルドライブギアを奪取した」という設定だったものを、スカルに合わせて「シュラウドが用意していたものを翔太郎たちが受け継いだ」と変更したことが窺えるのだ。
有名な話だが、「仮面ライダーW」は当初2008年度作品「仮面ライダーキバ」の後番組として企画されていたところ、「データカードダス 仮面ライダーバトル ガンバライド」の販促、2009年夏映画への歴代ライダー出演という2系統の企画が入ってきたため、戦隊シリーズとスタートをずらすことでビジネスチャンスを探るという目的も込みで制作される「仮面ライダーディケイド」の後番組に収まった、という経緯がある。
そして「ディケイド」と合わせて平成ライダー10周年企画と改めて位置づけられた「W」は、2009年9月からのスタートに決まったわけだが、ここでもう一つの企画が持ち上がることとなる。
「MOVIE大戦」だ。
平成ライダーの新たな10年に向けてコンテンツを充実させようとした東映は「MOVIE大戦」を設け、新旧ライダーの共演を恒例化させていこう企図した。
「ディケイド」のTVシリーズが未完のままMOVIE大戦に続く、という形になったのは、新設された映画への求心力を見込まれたからだろう。
そして同様に、「W」にも同様の求心力――劇場版オリジナルライダー――の登場が要求された。
これにより「W」制作陣が打ち出した答が、「W」第1話冒頭でフィリップが組織から救出され、鳴海壮吉が殉職した出来事の詳細を描く「ビギンズナイト」であり、壮吉が変身する仮面ライダースカルだった。
これにより、2号ライダーアクセルやWの強化アイテムを供給する存在として設定された「シュラウド」はビギンズナイト以前から鳴海壮吉と接触していたことになり、後に「仮面ライダースカル メッセージforスカル」が制作されるにあたり「Wの使用マシンと秘密基地の雛型はビギンズナイト以前に出来上がっていた」という新設定のもと、スカルボイルダーやスカルギャリーが改めて設定された。
制作事情を知らない一視聴者の類推ではあるが、スカル誕生の背景にはこうした経緯があったのではないだろうか。
というわけで、スカルクリスタルでした!
上記の通り旧スカルを買い逃した人のための上位互換品という性格が強く、その分目新しさは少ない方です。しかしその分渋さに溢れており、おやっさんの活躍に痺れた人にとってはたまらない一品と言えます。スカルボイルダーと合わせて醸し出す漆黒の存在感は旨味たっぷりですね。




