G-13 マイク&バリバリーン(前編)
今日のといず・くろすおーばーは!
最高、だッゼ!
〇玩具解説
1997年7月ごろ発売、税抜4500円。単三電池2本(別売)使用。名義は「G-13 DXサウンドロボ マイク&バリバリーン」。
勇者シリーズ第8作にしてTV最終作「勇者王ガオガイガー(1997)」の放映当時品なので、OVA「勇者王ガオガイガーFINAL」で登場した一部装備は付属しない。
ガオガイガーの玩具は勇者シリーズで唯一通しナンバーが振られており、サブロボの単品発売とセット発売で別ナンバーになったり(「G-04 DX左右合体超竜神」と「G-05 DX左右合体RIGHT氷竜」「G-06 DX左右合体LEFT炎竜」は、商品内容自体はほぼ同一)主力のロボ系以外にもなりきりTOYの「G-02 ガオーブレス」やタカラ・変身サイボーグの復活を賭けた「G-07 DX変身サイボーグ 獅子王ガイ」があったりするため、マイクは奇しくも(?)設定名と合致する「13番目の商品」となった。
後述する1世~12世は商品化されていないが、赤い部分を水色にするだけなので‘97年当時のモデルグラフィックス誌の作例でリペイントバージョンがあった……はず(画像加工で再現していたかも)。
また、同じく‘97年当時販売されていたカバヤの食玩版マイクはサウンドギミック・ディスク装填ギミック以外は全て踏襲した「DXマイク&バリバリーンのダウンサイジング版」と言えるため、そちらでチャレンジしたユーザーもいたと思われる。
〇キャラクター解説
コスモロボ形態時の分類 G-stone Drived Brave Cosmo Robot
ブームロボ形態時の分類 (no classs)
型式 コスモロボ/ブームロボ
アメリカにおける製造番号 XCR-13
管理責任者 獅子王雷牙博士
全高 10.2m(33.5ft)/20.3m(66.5ft)
乾燥重量 42.5t(85000lb)
GSライドクラス 機密
最大出力 155000kw over(208000馬力以上)
推進装置 機密
最大走行速度 111km/h(60.0kt)/195km/h(105kt)
電子装備 統合オープン・アーキテクチュア
宇宙空間における0~180°反転所要時間 3.150sec
公表上の戦闘評価レベル D+/S
特殊装備 中央フルフェイスディスプレイ装置/サウンドディスクシステム/ギラギラーンVV/ドカドカーンV/ディスクP/ディスクM/ディスクX/ソリタリーウェーブライザー/ブカブカーンV(アメリカGGGへ移籍後新たに装備)
備考 とても友好的。専用サポートモジュール・バリバリーンと合体することで大気圏内外を飛行可能。通常形態コスモロボからシステムチェンジすることで戦闘形態ブームロボへと変形可能。
日本政府内閣直属の地球防衛勇者隊GGG(Gusty Geoid Guard――マイク建造当時。以下“旧GGG”)から、三重連太陽系緑の星がもたらした無限情報サーキットGストーンと各種技術の供与を受けたアメリカ国防総省が、世界十大頭脳の一人獅子王雷牙博士(GGGエグゼクティブスーパーバイザー&研究開発部部長・獅子王麗雄博士の実兄で、GGG機動隊長獅子王凱の伯父)を中心として開発したコスモロボ/ブームロボ。AIの人格モデルは雷牙博士の助手、スタリオン・ホワイトが務めた。
通常はコミカルかつ無害なコスモロボ形態で戦闘能力を封印・カモフラージュしているが(それでもサポートビークルバリバリーンを運用することで単独の大気圏脱出・再突入が可能)、有事の際にはブームロボ形態へとシステムチェンジし、各種ディスクとサウンドツール、そして増幅ユニットスタジオ7を用いた振動波・音響攻撃で敵性体を殲滅する。
マイク・サウンダース13世は「マイク・サウンダースシリーズ」の最終機体であり、名が示す通り1世~12世の“兄”を持つ末っ子だが、最新機体であるため僅かながら性能が高く、マイク・サウンダース部隊の隊長機を務める。
当初はお披露目と称して旧GGGが有する戦闘データを収集するために――これはGGGがイレイザーヘッドやゴルディオンハンマーを完成させたことで日本の軍事力が突出することを懸念したアメリカ政府の思惑とも言われているが、後にこの懸念は旧GGGが国連直属のGutsy Galaxy Guard(宇宙防衛勇者隊。以下“新GGG”)に再編されることである程度解消された模様――来日するが、途中のアクシデントにより輸送隊とはぐれて天海護少年らと出会い、友達となった。
その能力の危険性から登場当初はシステムチェンジ機能にプロテクトをかけられていたが、GGG研究開発部オペレーターでスタリオンの妹でもあるスワン・ホワイトの危機に際して自らプロテクトを強制解除(これは妹を案じる兄心がプロテクトを打ち破ったとされる)し、戦列に参加することもあった。
EI-01及び機界四天王との決戦に際しプロテクトを雷牙博士に解除され、ゾンダーメタルプラントの破壊に貢献。その後の原種大戦では新GGGに正式配属され、兄弟たちを失いながらも最後まで戦い抜いた。
OVA「FINAL」では雷牙博士、スタリオン兄妹とともにアメリカGGGセンターへと転属。レプリ護に騙されて旧ガオーマシン奪取に協力してしまったため一時封印されていたが、後に新GGGの三重連太陽系遠征に参加。ソール11遊星主の一体、ペルクリオと複製ロンドンで激しい戦いを繰り広げた。
コスモロボ形態では幼児的だがブームロボでは青年ロックンローラーのような人格になる。基本的には陽気でノリのいい性格。
CVはBWメタルスのシルバーボルト、スーパーリンクのロードバスター、アニメイテッドのレックガーと岩浪音響監督参加のTFシリーズでお馴染み岩田光央氏。ドラマCDでは一人13役を披露している(あまり大きな違いはないのだが)。
コスモロボ
ガラットとかカブタックとか言われるのも無理のない、見事なSD体型。
「マイク、がんばるもんネ~!」のマイク節が聞こえてきそうだ。
アクション!
こんなナリにも関わらず、僅かながら首をスイングすることが可能。
手首はボールジョイント接続で、スイング幅はほとんどないが内向きに曲げたり回転させたり出来る。
脚部は変形ギミックもあって、足首しかないデザインだが表情付けは可能。
装備
劇中では披露していないが、ドカドカーンV・ギラギラーンVVをバックパック側面に取り付け可能。
また、ブームロボ形態でのマウント用5mmジョイントがコスモロボ頭頂部に位置するため、メックアップも出来るぞ!
表情シール
マイクの頭部はマルチディスプレイになっており、その時々でバラエティ豊かな表情を投影する方式だったが、玩具ではシールで再現。一度貼ったら貼り直しが利かないのが難点。
モデルグラフィックス誌の作例では表情プレート差し替えで表情変化を再現していた記憶がある(ちょうどデータス と同じような処理)。
比較
全高そのものはサイバーバース・コマンダークラスと同等程度なのだが、横幅と奥行きは段違い。
劇中設定ではパトカーから変形するボルフォッグと同じ全高ということになっていたので、意外とMPエクスカイザーとは相性がいい?
分類 G-stoneDrived Cosmo Vehicle
型式 コスモビークル
製造番号 XCV-1
管理責任者 獅子王雷牙
全長 23.9m
全幅 21.5m
本体重量 56.7t
全備重量 102.0t+コスモロボ
GSライドクラス 機密
最大出力 機密
推進システム 機密
最大飛行速度 機密
主動力 Gストーン制御型ウルテクエンジン
電子装備 コスモロボとの結合オープンアーキテクチャによるリンク
宇宙での0~180゜回転時間 0.470sec
ブームロボ用搭載装備 ギラギラーンVV/ドカドカーンV/各種サウンドディスク
マイクのサポートビークル。この状態ではマイクともども非武装だが、前面部の「歯」で噛みつくことで重量物を運搬出来る。この「歯」は気密シャッターの機能もあり、内部ペイロードには人員運搬用のシートを設置することもある。
最高速度等は機密とされているが底面部に内蔵ミラーコーティング機能を搭載しており単独で衛星軌道上の新GGGオービットベースとの往復が可能。
マイクのシステムチェンジに合わせてターンオーバーし、増幅ユニットスタジオ7となり、サウンドツールや各種ディスクを随時供給する。
後に有人操縦の量産型コスモロボのベースとなった。
単三電池はバリバリーンにセットするが、あくまで「サウンドロボ」用ギミックなのでこの形態では使い道がない。
せめてウルテクエンジン推進音とか入れてほしかった……
また、特徴的な「歯」がシール処理というのも一抹の寂しさを覚える(金型の抜き方向から難しいところはあるのだろうが)。
マイク搭載とサウンドギミックに容積の大半を取られたこともあって、バリバリーン単体だとかなり大味。
バリバリーン、ON!
フード部分はスプリング接続になっており、マイクを搭乗させる時には干渉する部位を逃がす。
手首の折り曲げとコントロールスティックのスイングはこの時に活きる。
マイクにドカドカーンV、ギラギラーンVVを装着した状態でも搭乗可能。というか玩具的にはこちらがデフォルト。
サウンドギミックがあるため、水中に放り込んではいけないぞ!