仮面ライダーになってしまった男(2)
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仮面ライダーエクシードギルス(Masked Rider Exceed Gills)
身長:200cm 体重:100kg パンチ力:約15t キック力:約30t 走力:100mを4.2秒 ジャンプ力:ひととび65m
初出は劇場版「仮面ライダーアギト PROJECT G4」。クイーンアントロードフォルミカ・レギアの攻撃で右腕を切断されたギルスが、生存本能をほとばしらせて復活・進化した姿。その後、フォルミカ・レギアおよびアントロードフォルミカ・エクエスと2対1の戦いを強いられるアギトの元へ登場し、フォルミカ・エクエスを撃破している。
TV本編では第39話から登場。唯一のアギトたらんとするアナザーアギト・木野薫のアサルトキックを受けて瀕死の重傷を負った涼が、沢木哲也(真・津上翔一)の手であかつき号メンバーの一人真島浩二のアギトの力を移植されることで「ギルスのままで完全なアギトとなった」姿として登場した。
通常時の1.5倍のパワーを誇る上、胸部にエネルギー制御器官ワイズマン・モノリスが発生しているため、安定性が格段に増している。
仮面ライダーディケイド「アギトの世界編」ではアギト不完全体という扱いで芦河ショウイチが変身。これは先述のとおり、ギルスの着ぐるみが使えない状態にあったため。こちらは後に仮面ライダーアギトへと完全進化を果たしている。
放映当時は年間スケジュール内にギルスのパワーアップ予定は組み込まれておらず、エクシードギルスの立体物はタイヨーのRCギルスレイダーに搭乗している非可動フィギュアくらいだった。
装着変身版GD-51仮面ライダーエクシードギルスはアギト放映終了から1年が経過した2003年2月に流通限定で販売された。同時発売はG4、G3マイルド。
バンダイ香港では当時装着変身の需要が高く、日本では行われなかった形態での販売や日本未発売商品などもあり、その熱を引き継ぐ形での日本販売となった。
ノーマルギルスの胴体アーマーにギルススティンガーを被せる、踵にカバーを被せてヒールクロウを再現するなど、アイデア面では光る物が多い。
フィギュアーツ版は2010年7月24日発売。本体のアクション性能は先行するギルスに準拠し、一部を新規パーツに置換した形となっている。
破損を防ぐためか肩・前腕・脛のクロウパーツ(ショルダークロウ、エルボークロウ、ニークロウ)が外れやすいのが難点。
付属手首はギルスの物と同一内容。構え手の形状がショウイチ版アギト変身ポーズ(津上翔一後期バージョンの物にアレンジが加わっている)っぽく見えて、何だかこのまま進化してしまいそうだ。
エクシードクロウ/エクシードヒールクロウ
クロウはパワーアップ前よりも禍々しく大型化。ヒールクロウは角度が若干変わり、より鋭さを増している。
双方とも接続方式はギルスのそれに準じるが、エクシードギルスでは常に両クロウとも展開している。
ギルススティンガー
エクシードギルスを象徴する超触手。主に敵の捕獲に威力を発揮するが、ビルから叩き落とされた際、地面に激突するのを避けるためにスティンガーでぶら下がったこともある。
ジョイント部にL/Rの刻印や番号が振られているが、ある程度はユーザーの裁量で長さなどを調節可能。ジョイントに上下方向があるため、そこはしっかり見た上で接続すべし。
何となくセレブのショールに見えてくるのは私だけ?
最終話で風のエルにトドメを刺したダブルヒールクロウも再現可能。
ギルスレイダー(Gills Raider)
全長:2000mm 全幅:1020mm 全高:1260mm 乾燥重量:130kg 最高速度:350km/h 最大出力:345ps
涼の愛車HONDA XR250がギルスの力を受けて変異した半バイオマシン。劇中でのアギト類はバイクに乗りながら変身することで巻き添えのように、あるいは変身した後でバイクに触れることによって市販車から専用マシンへの“変身”を行わせることが出来、ギルスもそれに準じる。
一方で、ギルスの咆哮に応じて離れたところにあったXR250がギルスレイダーに変化してから自走するシーンもあったため、少なくともギルス=涼のXR250は通常時からアギト因子の影響下にあるものと思われる。
画面では第2話のオープニング画面ですでに走行シーンを披露しているが、劇中の初登場は第12話。
ベース車両は変身前と同じくHONDA XR250。以降の平成ライダーでもオフロードタイプライダーマシンのベース車両として採用され続けている。
写真は放映当時発売されたポピニカDXギルスレイダー。写真にはないが、ライディングスタイルのギルスフィギュアが付属している。
後にフィギュアーツEXギルスレイダーが2010年4月~6月の期間中にWeb受注販売されている。こちらはスタンドの形状が変更され、前輪の左右スイングが可能となり、二ヶ所ある宝玉パーツがクリア成形となった他、全体的にメタリック塗装がなされて質感を高めている……のだが、シート部分の塗料が癒着しやすいという問題もあるそうだ。
装着変身用と銘打たれたポピニカ版だが、装着変身(左)と組み合わせるとオーバーサイズ気味。フィギュアーツギルスとの対比は劇中イメージにより近付いていると言える。
デモンズテールは長短選択式。劇中での造形バランスから考えると短い方がデフォルトなのだろう。
目立って伸縮していた描写はなかった……はず。
劇中では披露しなかったがエクシードギルスも搭乗可能。手足の突起がどうかするとぶつかりそうである。
合金パーツが使われているため、見た目の印象より重かったりする。フィギュアーツギルスは足首が非ダイキャストなこともあってか、片足をつかせるとギルスレイダーの重量に負けて傾くこともしばしば……
というわけで、仮面ライダーギルスでした!
アギトでは一番昭和ライダーっぽい――というか歴代ライダーでも随一の薄幸っぷりと、野獣のようなアクションで今なお人気の高いギルスです。ノーマルギルスの初版はそれこそ瞬殺されてしまったわけで。全般的に商品化には恵まれていませんが、その分ひとつひとつのクオリティが高いのがギルスの特徴と言えるかも知れません。
再販された現在はエクシードともども割と安定供給状態にあるので、前回買い逃した人は是非この機会に手に取ってほしいですね。
あとまあ、スネークロードかシーアーチンロード、風のエルあたりをフィギュアーツしてくれないかなと思ったりして(笑)
なお、ネット上で少し調べると出てきますが、フィギュアーツの一部には「最初いじっていると何ともないのに、後々股関節がギッチギチに固くなって、下手をすると軸がねじ切れる」という不具合があります。
そして、ギルスは高確率でこの現象が起きるようです。その対策か、エクシードギルスでは股関節などをやや緩めに調節しているようですが、本レビューの撮影中にエクシードギルスも突如右の股関節がギチギチ言い出しました。
プラ素材を侵食しないタイプのシリコンコート剤やグリスなどを綿棒やこよりの先に付けて関節にまぶす、などの方法で対処が可能らしく、壱伏もこの処置(ちょうどキースムーザーが手元にあった)で再び安心して遊べるように調節しました。
現在のところ、再び関節が固くなるようなことはないようですが……
また、フィギュアーツに限らず、壱伏はトランススキャニング・オプティマスプライムの股関節で同様の事態に直面したことがあります。
突如玩具の関節が固くなったという方は、無理に動かして取り返しのつかない破損を引き起こしてしまう前に、コート剤の塗布をおススメします。
あくまで「コート剤をまぶした柔らかい物の先端で、該当部分にちょいちょいと擦りつけて、その後関節を動かしてみてジョイント全体に行き渡らせる」という方法で、少しずつ量を調整して試してください。
直接コート剤をスプレーがけすると、今度は摩擦力が無くなりすぎて痛い目に遭いますので……


























