年末、仕事をクビになったことを両親に悟られないように、一緒に過ごした。
もう1日、泊まっていけ!の言葉は嬉しかったが……いつまでも、実家にいたら「クビ」の話をしなけりゃなんない。
せっかく、ケンカ別れして数年の家族が仲良く語るというのに、新年早々、暗い話題はゴメンだ…。オレは、ウソを突き通し、ありもない仕事を予定に入れて、両親に別れを告げて、
地元のマンションへと帰って行った……。
カネは、想像以上に目減りしていた。しかも…市から入ってきた「退職金」は\18万でしかなかった。
家賃とZで、10万を払ったら…後は生活費に充てるばかりである。カネがない焦りと不安感で、潰れそうになり…オレは……
『両親に本当のことを話そう』
と思ったのだ…。仕事を追われたことで、何を言われるかわかったもんじゃあない。
でも…オレは…悪くない!
そう信じて、お母んに「話さなきゃならんことがある…」と重々しく切り出したが、
お母あはあっさりと、『そんなの、去年の暮れからわかってたわよ。お父さんも一緒よ!』
と、思いもよらない返事が返ってきたのでアタマが、一瞬クラッとした。年末年始、両親を上手くだませたと、平和ボケしてたのは…オレだけだったらしい。
時間の許す限り、オレは…薪割りや、イヌたちの世話をして、来年度の話しが来るまで待とうと思っている
ウソは……下手だよなぁ。
…昔から。
