スティーブとは、20代半ばの外国人講師の男だ。独り身だけど、埼玉に彼女がいる。
陽気で、話し好きないいヤツだから…教員同士の飲み会にも、ちょくちょく顔を出している。
オレも、スティーブとは日本語・英語を交えてよく話すが…
『ブロンドの女の子を口説き落としたい』&『ヤレる英語』の本を見せたおかげで、仲良くなってしまった。
今日はバス停でスティーブと一緒になり、彼いわく『地下鉄の駅がわからない』と言うので、これはいかんと、駅前まで案内することになった。
バスの中では、カタコトの日本語と、時々ド忘れするような英語とが交錯して時間が進んでゆく。
スティーブに大いにウケたのは、繁華街のビックカメラが、オレの『狩り場』であり、キマリ文句の『キミみたいな美女が、ここで何しているのかな?』と英語で言ったことだった。
彼は腹を抱えて笑っていた。
さて、バスは目的地の駅前まで着いた。また明日な!と言って手を上げる。スティーブも、またオレに応えるように手を上げて地下鉄の駅へと消えて行った。
今度、スティーブとは『チェス』を一緒にやるつもりだ。駒はオレの部屋にある。楽しみだ。
