焼酎を片手に、携帯を片手にオレは親友ユタカに
自分の状況を例えて言った。
『お前、フレンチのフルコースが作れるか?』
調理師免許を「スーパーで買った」と、日ごろ豪語し、病院食を
作っている公務員のユタカは、竹を割ったように言った。
『できん!』と……。
まさしく、例えたとおりなのだ。中学校の評価なんてものは……
毎時間・毎時間40名近い生徒の評価を、一人一人行うなど
正気の沙汰ではできやしない。それをやれという。
数字に強い人間しか、教師になってはいけないのか?
忘れ物で何ポイント引いて、授業の態度が悪いから
何ポイント引いて…なんてやっていたら、『教師の本分』は
一体どこに行ってしまうのだ。
良い部分を伸ばしてやる…なんてこんな「マイナス評価」では
望むべくもない。こんなことなら、まだ試験の成績のみで評価が
決定する高校のほうがマシだ。
だから、潰れていく教師が増えている…大半は中学だろう。
体感しているから見なくてもわかる。
テストの評価が大半で、何が悪いのだ。テストは教えたことの
集大成以外、何物でもない。
それ以上の評価を求めるから、多かれ少なかれの矛盾が
出てきてしまうのも当然だ!
数字に強い人間以外は教師になるなというなら
笑って首を斬られてやる。
こっちは生活保護まで受給する『人生のズンドコ』まで
突き落されているのだから、腹は括ってんだぞ。
覚えていやがれ……。そう言ってオレとユタカは笑った。
『なんちゃってフレンチでいいんだよ』って。
そうだよなぁ…それでいこう♪